夜と霧を読んでみた。

福祉
この記事は書籍【夜と霧】についての感想記事です。
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ピエロ。ハッピー君に強制収容所の過酷さを説く。の巻

いつも介護施設で老人介護。ボクは強制収容所で働いてる哀れなピエロだ…

君、強制収容所の過酷さをなめてるだろ?

えー。でもピエロさ「介護施設は刑務所がモデルになった」とか言ってなかったけ?

その話と強制収容所の過酷さとでは意味が全然違う。

今日は第二次世界大戦でのドイツの強制収容所の実体験を書いた書籍【夜と霧】について紹介するよ。

読書するならホワイトペーパーがお勧め。

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夜と霧の概要

ヴィクトール・E・フランクル氏によるナチスドイツの強制収容所の壮絶な体験を本にしている。ドイツ強制収容所とはなにか?が分かるように。前半は強制収容所全体でなにが行われていたか。の解説が記載されており、本編のフランクル氏の体験談は後半に一人称視点で描かれている。本編の最後に写真などが添付されている。

2部構成と考えて頂ければ分かりやすいかな。

今回はさすがに真面目に紹介したわね。

要約して茶化せる内容ではありませんので…

戦争の異常さを考えさせられる一冊。

第二次世界大戦の戦死者数は5000万人から8000万人と言われています。(諸説あり)

その中で、ドイツ人が戦争で刹害した数は1200万人。

強制収容所で亡くなった人は800万人にのぼる。と言われています。

記憶に新しい悲惨な東北地震でさえ1万5900人ということから。

いかに被害にあった人間の数が膨大か分かると思います。

戦争の異常さが分かる一冊だと思う。

800万人って…どうやったら、そんなに人を〇せるんだ?

人の殺〇の仕方がエグイ。

800万人の方が強制収容所では亡くなっているのですが

その殺害の仕方がはっきり言って凄惨で壮絶です。

人生で一度は聞いたことがあるであろう。

ガスでの殺害から始まり。

焼殺。銃刹。殴殺。石灰水が入った注射を打ちこむ。致死量の冷水に沈める。飢え死にさせる。人体実験で殺害する。

本を開いて序説の数ページで我々の人生では思いついたこともないような拷問を紹介してきます。

もちろん、自殺や過酷な労働環境に耐えきれず亡くなった人も後を絶ちません。

しかし、それを執行してる側の人間達は事務作業のように

あるいは憂さ晴らしのように実行している姿が

戦争という異常環境では人間を狂るわせるのだと感じさせられます。

老人を殺害対象としている施設もあり。

歳を重ねたお婆ちゃんが『必死に若作りをして跳んだり跳ねたりのステップを健気にしてた』

などという記述はこれを書いてるピエロですら胸糞が悪くなります。

収容されている囚人が莫大な数でね。監視するのも囚人というシステムを採用してたんだ。収容所の中はモラルなんて消し飛んでいた。と言われているよ。

カイジの地下帝国システムみたいだよね

絶対モデルにはしてるとは思う。

  

 ・漫画でマイルドに喩えるとコレですね。

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それでも前向きに生きていける人間

夜と霧は内容のその壮絶さから

「気持ち悪い」「見たくない」という意見が多いです。

しかし、それでも一方で

「前向きになれた」「鬱が治った」という意見も多いのです。

それは、後半で描かれる。

医者でもあるヴィクトール・E・フランクル氏の収容体験で

悲惨な状況でも前向きに生きようとする心理描写。

強制収容所から解放されてからは、少しずつではあるけれども人間らしさを回復させていく。

という描写があるからだと思います。

あまりにも過酷な状況だと人は感情を失って無感動になっていく。

解放された時に交わした会話が「正直、嬉しかったか?」は体験者じゃないと書けないわね。

過酷な状況からの解放されてからの感想が【無感動】というのがヤバい。

とりあえず人生で一度は読んで欲しい!

この本は人生で一度は読んで欲しい一冊です。

文章が少し古く読みにくい点はあるのですが

「強制収容所ではなにが起こっていたのか?」

が分かる前半パートの序説だけでも読んで欲しいのです。

現代に生きる我々の今の境遇がいかに恵まれているか?

劣悪な環境でも人は心だけでも自由になれる。

そんな人間の強さを感じることができる一冊だからです。

精神的に参ってる時に読むと立ち直れる。って人が多いと言われている。

「不幸な時、人は更なる不幸な人に慰められる」というやつなのかもね。

まとめ

①【夜と霧】は第二次世界大戦でのドイツ強制収容所の悲惨な出来事が記載された本。世界大戦では最大8500万が犠牲になり、その中で強制収容所では800万人が犠牲になった。②過酷な環境では人は簡単に異常な状態になってしまう。③暗く重い内容だが。この本では劣悪な状況でも人は前向きに、自由な意思をもつことができる。「現代に生きる自分達と強制収容所の状況下の人達を比べれば、大抵の自分の悩みが小さいものだ」と感じる人も多いという意見が多い。人生で一度は読んでみてください。
 

というわけで、今日は【夜と霧】を語ったよ。

うう…過酷すぎる…確かにドイツの強制収容所に比べれば介護施設での勤務はなんて自由で幸せなんだ!というわけでスマホでゲームしよう。

な!?今の話を聞いて「人生を頑張ろう」って気にならないのかい?

ピエロ!今が恵まれているから自由を謳歌するんだよ!幸せをじっくりと味わうんだよ!!

…まぁ、本を読んだくらいで人生は変えれないわね。

ぐ、ぐ、ぐ。なんて奴だ…!苦しんでる人がいた話を聞いて、すぐ娯楽に走るなんて…

あー!今が幸せだ。感謝、感謝。

夜と霧は過酷なドイツ強制収容所の体験を語ったノンフィクションの本です。大学生から社会人の方には是非、読んでもらいたい一冊です。なにか得るものがあると思います。

 ・引用画像

・夜と霧(みすず書房)

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