介護の3Sとはなにか?

福祉
※この記事は介護の『3Sとはなにか?』について解説した記事です。3Kは聞くけど3Sは知らない人が多いと思うのでこれを機にハッピー君と勉強して行ってください。

この記事を、ざっくりと説明すると――

介護の3Sとは「①専門性がない」「②ストレスがたまる」「③すぐ辞める」の3つ。
①専門性が無い理由はパート職員などの非正規雇用が多く実務的な経験が多く積めないから。
②ストレスがたまるのは人間関係が悪くかつ介護と乖離した業務も数多く存在しジレンマを抱えるから。
③すぐ辞めるのは。給料が低く。人間関係が悪く。キツイ仕事だから。

ハッピー君。介護の3Sについて学ぶ。の巻。

では、今日は介護の3Sについて語ろう。

3Kは分かるけど3Sってなんだろうね?

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介護の3Kとはなにか?
この記事は介護施設における3Kについて書いた記事です。よくメディアなどで取り沙汰される『3K』とは一体なんなのでしょうか?

3Sとはね。「専門性がない」「ストレスがたまる」「すぐ辞める」ことを指すんだよ。

介護業界独自の問題も多く孕んでいるから。もしかしたら他業種ではあまり聞きなれない単語なのかもね。3Sって表現は。

ボクは介護士の特有な性的嗜好なのかと思ってたよ…

  この記事で判る事

介護業界独自のワード3Sとはなにか?について語っています。

専門性が低い

介護の3Sの一つ目は

専門性が低い」です。

介護の現場は実は素人のような人が溢れています。

ニュースなどで介護事故で死亡させるようなニュースを多くの人はみると思いますが

それは氷山の一角です。

実際、入浴などで溺死寸前で助けたり。

転倒寸前の介助で事故を防いだりすることが多いです。

介護から離れた人からみれば

「お金を貰ってる癖に、プロとは名ばかりの専門性の低い素人集団じゃないか?」

と目を疑う光景が現場では日常茶飯事です。

介護士のベテランと新人との境には。

「きづき」と呼ばれる。観察眼が必要になってきますが。

新人の方はこの「きづき」が無い人が多いです。

「きづき」って随分、抽象的な表現だよね?具体的にはどういうことなの?

具体的には入浴後、利用者の髪がぐちゃぐちゃになってるとか。洗面所のコップがグチャグチャになってるとか。細かい気配りなどを指すんだよ。

この「気づき」ですが実は介護の経験を積むことでしか研鑽を得られません。

「ここはこのような箇所を直した方が利用者さんは助かるよね」とか

「このような物品は早めに片付けた方が効率が良いよね」ということは

施設などの現場業務をある程度こなしてこないと気づかないからです。

しかし、介護の現場はパートさんが多く。

長期間、長時間、介護に携わらず次の仕事に時間が空いてしまう為。

大まかな介護業務を思い出すだけでも頭と手が一杯で細やかな気配りである

「気づき」を修得できないのです。

1月に数回しか出勤しない非正規雇用の人は次に職場に来る頃には仕事なんてほぼ忘れてるよ。

利用者さんも入れ替わりが激しいからね

ストレスがたまる

介護の3S。

2つ目のSは

ストレスがたまる」です。

介護の現場は労働環境が劣悪な為

ストレスがたまりやすい環境だというのは、もはや語るまでもないことですが。

実は介護の現場に集まる職員はストレス耐性が無い人が多いのです。

「自分は社会のビジネスの世界ではやっていけそうにないから」

「営業に自分は向いてないから」

などと考えて、介護に逃げてくる人も多いのですが。

実は介護の世界はビジネスの世界とは違った特有の沼のような環境で

そのような特殊な環境に適用できない人は精神的な負荷をかけて働くことになります。

その上、介護の世界も民間企業である限りビジネスなので、どうしても社会的な側面。

「営業」や「利益」などが絡んできます。

入社した人たちは

「思っていた世界とは違う…!」

と絶望してストレスをためていくのです。

民間福祉業務でまず研修で頭に叩き込まれるのは「営業」と「稼働率」と「監査をパスする書類の書き方」利用者の介助?そんなの会社側からすれば後回しだよ!

か、介護関係ねぇ…

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すぐ辞める

介護の3S。

3つ目のSは。

すぐ辞める」です。

この理由については様々な理由がありますが。

退職理由として多いのが。

「給料が安い」

「人間関係が悪い」

「きつい上に休みがない」

というものです。

「職員がすぐ辞める」

ということについてはこのブログでも何度も書いてきたことなので

関連記事を参考にしてもらえるとたすかります。

まぁ、福祉ネタの3大コンテンツの一つ「人材不足」問題に直結するから。このブログでも何度も取り上げてるんだよ

残り2つは?

「転職」と「人間関係」だよ。

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まとめ

介護の3Sとは「①専門性がない」「②ストレスがたまる」「③すぐ辞める」の3つ。①専門性が無い理由はパート職員などの非正規雇用が多く実務的な経験が多く積めないから。②ストレスがたまるのは人間関係が悪くかつ介護と乖離した業務も数多く存在しジレンマを抱えるから。③すぐ辞めるのは。給料が低く。人間関係が悪く。キツイ仕事だから。正直、介護の仕事というのは「誰でもできる仕事なのでいつ辞めても大丈夫!」という考えが介護の3Sの理由ではないか?とピエロは考えています。

そして、誰でも出来るが誰も長続きしないのが介護の人出不足の原因でもある。と僕は思ってるよ。

介護って長く続けても良いことないもんね

一時的に失業保険が貰えるまで働いて、すぐ辞める。そしてまた失業保険を貰えるまで働いて辞める。って働き方が流行ったことがあったんだ…

うぁ…そりゃ、最悪だね…

そんな職員ばかりで溢れたら企業としての自力はスカスカで、企業の骨粗鬆症とか言われてたんだよ。

栄養失調で骨がバッキバッキ!

でも、これってさ。ちゃんと職員を育てない国や企業が悪いよね…?

……自己責任論ってのが昔、あってね。お国や企業は、「貴方のすべての行動には貴方自身に責任があるから。私たちゃ知らない!」と言ってたんだよ…

なんじゃ、そりゃ!?それじゃ、自分だけが良ければいいや!って思う人たちが増えて当然だよ!

ハッピー君みたいに考える人が増えたから。だから最近は少し、マイルド世論にシフトしたのさ

世論や言葉は数年単位で変わるの~!

  おしまい

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