ハッピー君。更衣介助に戸惑う。の巻
あれ。なんで、手足が通らないんだ。あれ。。これ、後ろ前。逆だ。
なにをやってるんだ!このアホピエロ。服もまともに着せられないのか?冗談は顔だけにしてくれ!!(怒)
うう…(しょぼーん)
利用者の更衣介助に
大苦戦するハッピー君。
そんなハッピー君に
先輩であるピエロは話しかけます。
どうかしたのかい?
うう…こんなことがあって。(かくかくしかじか)
なるほどね。ハッピー君には基礎的な技術うんぬん以前に準備が出来てないのかもしれないね。
今日は更衣介助。脱衣介助。について、語っていこうか。
自己紹介
みなさん。こんにちはピエロです。
本日は更衣介助。脱衣介助についての要点を
書いていきたいと思います。
本題に入る前に自己紹介だけさせて下さい。
私はピエロと言います。
介護業界で10年以上働いた経験があり。
管理者経験もある。いわゆるベテラン介護士です。
資格は介護福祉士を持ち。現在。介護施設で管理者をしております。
このブログでは、主に新人介護士さんが
3年以上その施設で
働き続けられる立ち回り方や
介護の心構えを
分かりやすくユーモアに語っていきたいと思います。
宜しくお願いします。
着脱する時の準備
まず。なんにしろ準備だ。服の準備をしないと話にならない。
更衣介助をする以上。
服の準備は必須となります。
しかし、ここで、大事なのが
介護士だけで、服を用意しない。ということです。
介助者だけで服を選ぶ。と
利用者の意にそぐわない服は却下されたり。
酷い例だと。泥棒あつかいされます。
だから、大事なのは。
相手に声かけをして、服を準備すること。
衣類は利用者と介助者が二人で準備するのがベストなわけさ。
特に女性は
服に対してこだわりが強いですから
介助者が一人で
服を用意すると。
全てやり直し。というケースもあります。
でも。介助に適した服ってあるよね?
着脱がしやすく。動きやすい服がそれだね。だけど。それは、あくまで理想。大事なのは繰り返しになるけど。相手の立場になって考える。ということだよ?
更衣介助の手順。
服を準備できたら
次は更衣介助、脱衣介助です。
自立できてる利用者ならいいですが
麻痺などがある利用者は
着患脱健。
という原則に当てはめて介助します。
着患脱健。なんだそれ?暗号かな?
着患脱健とは
患側(かんそく)から着て、健側(けんそく)から脱ぐことです。
患側は麻痺(マヒ)などの障害が
ある体側のことで、マヒ側ともいいます。
正常な体側は健側(非マヒ側)といいます。
片マヒがある方の更衣介助は着患脱健が基本です。
服を着るときは患側から行い。
脱ぐときは健側から行うことで
無理なく衣服の着脱ができます。
大事なのはね。麻痺側は拘縮などで痛みが残ってる利用者がいるので、出来る限り静かにゆっくり介助してあげることだよ。もちろん、声掛け大事。
更衣介助。自立介助などは
あくまで、介助が必要な利用者に
必要な介助なので
自立の人には
出来る限り自分で
してもらうことが
大事だということも書いておきます。
場数を踏むしかない。
まぁ、更衣介助。脱衣介助についてのやり方は、それこそグーグル先生に聞けば、星の数程。出てくるから。それを参考にした方が早いよ。
かなり、丸投げなんだけど?
結局のところさ。こういう介助は慣れるしかないんだよ。準備して、声かけて、相手のADL(身体状況)の情報を手に入れたら。あとは場数を踏むしかないのさ。
特に、みんなが知りたがる。認知症や入浴拒否の人の脱衣介助や更衣介助は、ケースバイケースで介助の仕方が違うからね。
でも。認知の人や拒否の人を更衣させる方法もなくはないんでしょ?
まぁ。僕達、介護士は
利用者様。第一主義という。
日本国憲法よりも重い
社畜ルールに縛られている為
利用者の要望。
つまり。
「嫌といったら嫌」
という意思には基本、逆らえませんが
家族などの上位者存在に
強く頼まれていたり。
利用者のステータスに
異常をきたす恐れがある際は
それなりに
灰色な介助をすることにはなると思います。
灰色な介助とは?
灰色な介助?分かった!殴って着替えさせるんだろ!無理やりに!!
それ。虐待やん?虐待です
拒否があって着替えを
させなくてはならない場合。
認知症などがある場合は
基本、嘘を吐きます。
今、服を着替えないといけないよ。とか。その服は1週間近く来ているよ。とか。
あと。
人は集団圧力に弱いので
他の利用者と共に
更衣、脱衣してもらうのも
手だと思います。
なんていうか。こずるい。というか。じゃ、健常な利用者に対しては?拒否があったら、どうしようもなくない?
その場合は。「家族が家に帰せない」と言っているだとか。「服が汚くてみんなの場に出せない。クレームが来てる」などと言って。利用者の行動する権利を人質にとる。
なんか。外道になってきた…
それ以外にも夏場に暖房をつけて、無理やり衣類を脱がすように仕向けたり。冬場は冷房をつけて、暖かい服を部屋のクローゼットに用意して着替えるよう環境を整えたり。
他にも、汚物をベッドに巻いて異臭をつけて既成事実を強制的に作り、着替えさせたりする方法もある。
ストップ!!ストップ!!!スト―――プ!!!!
な、なんなんだよ!?その介護業界の衛宮切嗣的な発想は!!??
ははは。あくまで、都市伝説だよ。※都市伝説です
僕はやってないよ。そんな介助したこともないよ。僕はね。
ピエロのまとめ
まとめ
まぁ、ともかく、色々、語ったけどさ。準備をしっかりして、声かけしながら、やっていくしかないんだよ?
要は経験ってことね?
そう。何事も慣れだ。
おしまい。
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