岩波文庫・ノヴム・オルガヌムを読んでみた。

読書
・この記事は岩波文庫・ノヴム・オルガヌムの分かりやすく解説した記事です。読み説く上でのアクションプランも用意してるので挑戦する人は参考にしてください。
この記事は岩波文庫・ノヴム・オルガヌムの画像を一部引用しています。
ノヴム・オルガヌム(新機関) (岩波文庫 )
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ノヴム・オルガヌムってどんな内容?


「ノヴム・オルガヌム」は、フランシス・ベーコンの著作『新オルガヌム』(『新機関』)のラテン語タイトルです。

この著作は、17世紀に生きたイギリスの哲学者・政治家であるフランシス・ベーコンによって書かれました。

ベーコンは、この著作で彼の自然哲学と科学方法論の基礎を提示しました。

「オルガヌム」は、ラテン語で「機関」という意味であり、ベーコンの著作は従来のアリストテレス的な科学的手法に対する新しいアプローチを提唱しています。

この著作は、帰納的推論や実験的手法の重要性を強調し、自然の秘密を解き明かすための新たな方法を探求しました。

そのため、「新オルガヌム」は科学方法論の変革を象徴する重要な文献の一つと見なされています。

この本の大事な点は『帰納法』と実験的手法』だよ。この単語の意味を覚えたらこの本は閉じて良いかもね。

そ、そんなに難解なんだ…。

帰納法とは何か?

帰納法は、具体的な観察や事例から一般的な原理や法則を導き出す推論の手法です。

この手法は、個々の事象や例外的なケースから、普遍的な法則や一般的なパターンを推測することを目指します。帰納法のプロセスは以下の過程で行われます。

  1. 観察: 最初に、具体的な観察や事例が行われます。これは、特定の現象や状況についての観察やデータの収集を含みます。
  2. パターンの識別: 観察された事例やデータから、共通のパターンや傾向を識別します。これにより、特定の事象や現象に関連する一般的な特性や法則が明らかになります。
  3. 仮説の提案: 識別されたパターンや傾向に基づいて、一般的な原理や法則を説明する仮説が提案されます。
  4. 仮説の検証: 最後に、提案された仮説が観察や実験によって検証されます。この過程で、仮説が正しいかどうかが評価され、必要に応じて修正されます。

帰納法は、科学的研究や推論の多くで使用される一般的な方法だね。しかし、帰納法には一般化の過程で誤解や間違いが生じる可能性があるため、その結果を確認するためには実験や観察を再度行うことが重要なんだ。

要は納得いく結果が出るまでトライ&エラーを繰り返せということだね。

実験的手法とは何か?

実験的手法は、科学的研究において仮説を検証し、現象や問題についての理解を深めるために使用される手法です。

この手法は、観察や実験を通じてデータを収集し、それに基づいて仮説を検証することで科学的な知識を発展させます。

実験的手法は以下の5段階に分けられます。

  1. 仮説の設定: 実験的手法は、特定の仮説を検証するために設計されます。研究者は、特定の現象や関係についての予測を立て、その仮説を実験によって検証しようとします。
  2. 条件の制御: 実験的手法では、可能な限り多くの要因を制御して、特定の変数の影響を評価します。これにより、実験の結果が他の要因によって歪められる可能性が最小限に抑えられます。
  3. ランダム化: ランダム化は、実験のバイアスを排除し、信頼性の高い結果を得るための重要な手法です。ランダムな割り当てや順序の選択によって、偶然な要因が結果に影響する可能性を最小限に抑えます。
  4. データの収集と分析: 実験的手法では、データの収集と分析が重要な段階です。実験によって得られたデータは定量的または定性的な方法で収集され、統計的手法を用いて分析されます。
  5. 結果の解釈と報告: 最後に、実験の結果を解釈し、仮説を支持するか否かを評価します。結果は科学的な論文や報告書として報告され、他の研究者や学術コミュニティと共有されます。

実験的手法は、科学的な知識を構築し、現象や問題についての理解を深めるための重要な手法だよ

実験をする上で運に頼る部分や例外を少なくする準備が必要なんだね。

この本から得られる教訓とは?

  1. 帰納法の重要性: ベーコンは帰納法の重要性を強調し、経験的な観察と実験に基づく科学的手法を提唱しました。彼は、特定の事例や現象から一般的な原理や法則を見出すための方法に帰納法を奨励しています。

  2. 先入観からの解放: ベーコンは、人々が先入観や偏見にとらわれず、客観的な観察と推論に基づいて自然を理解することの重要性を強調しました。素直な心こそ重要だと述べました。

  3. 実験と観察: ベーコンは、科学的方法論における実験と観察の重要性を強調しました。彼は、自然の法則を理解するためには実験を通じて仮説を検証し、観察を通じて現象を観察することが必要だと主張しました。

  4. 知識の共有と普及: ベーコンは、知識の共有と普及の重要性を強調しました。彼は、科学的知識の普及と共有が社会の進歩を促進し、人類の福祉に貢献すると考えました。

上の文章を箇条書きで要約するよ。

①何か問題が起きた場合は帰納法を使用すること。帰納法のコツはみんなが理解できる論法を作ること。

②素直な心で新しいことに挑むこと。

③実験を繰り返すこと。大事なのは実験の下準備で運の要素や偶然の要素を出来る限り無くすこと。

④知識をみんなで分かち合い検証すること。自分一人で知識のコレクションをしてたら駄目ということだね。

ノヴム・オルガヌムを読み説く上での準備

  1. 事前準備: まず、ベーコンやその時代についての基本的な知識を身につけることが重要。ベーコンの哲学や彼が提唱した科学的手法についての理解を深めることで、著作を読み解く上でのベースができます。
  2. 注釈付きの版を選ぶ: 岩波文庫などの出版物では、解説や注釈が付されている場合があります。これらの資料を利用することで、難解な箇所や重要な概念についての理解を深めることができます。
  3. 章ごとに読み進める: 著作を一度に読むのではなく、章ごとに読み進めることを考えてみてください。各章の内容を理解し、必要に応じてメモを取ることで、全体をより良く理解することができます。
  4. 議論やグループでの検討: 読書グループやオンラインのフォーラムなどを活用して、他の人と議論したり、理解を深めるための質問を共有したりすることが役立ちます。
  5. 実践と関連付ける: ベーコンの提唱する科学的手法や哲学は、実際の生活や仕事にも応用できることがあります。著作を読んだ後は、その内容を自身の経験や現実世界の問題に関連付けて考える

とにかく難しい本だから読破に挑戦する人は頑張ってね。

さっぱりわからん…!

冒頭でも言ったけど一般の人は、この本での教訓は『帰納法』と『実験的手法』の意味さえ分かれば良いと思うよ。

漫画とかがやっぱりボクの脳には優しいや。岩波文庫は難しい…

おしまい。

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