葬送のフリーレンの概要。
魔王撃破後のストーリーは新しい発想だった?
最近の漫画は異世界転生ブームです。
異世界転生考察という記事で語ってるので詳細は省きますが一度死んで異世界に転生して強いスキルをもらって第二の生を生きていく話です。
最近ヒットしてる漫画は作者のオリジナルのストーリーでなければこの構成を下敷きにしているケースが多いです。
鬼滅の刃などのヒットは完全オリジナルストーリーだから。この構成を下敷きにしないけど多くの作品はこの構成を使うよね。
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魔王=ボスを倒しての後日談ストーリーは次世代のヒット漫画ジャンルになる可能性を秘めています。
この後日談構成を少し改変すれば魔王を倒した後の設定に限らず。王位を王子に譲ったあとに王様が自国をめぐるストーリーとか。
起業家が会社を売って、コンサルタントするストーリーとか。
新しい後日談ストーリーのジャンルを確立することができるかもしれないのです。
もちろん、このような構成が今までなかった訳ではなかったよ。水戸黄門とか似たようなカテゴリーに分類されるかな。
それでも、新しい分野だと言えるのは、勇者メンバーが歳を取って再起不能になってるとこだね。
普通の漫画なら因縁の敵に殺されたとか。政敵の邪魔だからという理由で舞台から退場するけど、歳をとり、天寿を全うして逝く。というのは在り得そうで、なかったんだね。
後日談モノの長所。「合理的な俺強ぇ!!」
当たり前のことだけど、魔王を倒したパーティである主人公は強いよ。
当たり前じゃん?弱い奴がどうやって、魔王を倒すのさ?
今の漫画は初めから最強(強者)という設定がある種のお約束になっています。
後日談物語の長所として。
主人公を最初から強く設定できるという長所があります。
これは、なにが良いかというと。
メタ的な発言になりますが。修行シーンを飛ばせるということです。
修行シーンというのは、読者にしてもテンポがどうしても遅くなり。つまらない。と感じる方が多いですし。作者も修行というシーンを面白く斬新に書くのは難しいのです。
そこで初めから魔王を倒したという実績を入れてしまえば強くなる過程を省いて、その上、強さに説得力を持たせることができるのです。
個人的には練習とか修行シーンは好きだけどね。やっぱ大半の読者は泥臭い修行は読むテンポを遅くするよね。
せっかくお金と時間を割いてるからキツイ修行シーンは現実に戻されるイメージがあるんだろうね。
読者の層が少年でも青年でもなく、成年になった。
魔王を倒した後日談。
この物語のキャラクター達というのは全盛期を過ぎて晩年を迎えている人物も多いです。
晩年を迎えているということは見た目は、もう老人に成ってます。
主人公はエルフだから例外だよ。
この設定も、この漫画が受け入れられた要因だと思います。
少子高齢化で日本は老人で溢れてます。
当然、漫画を読む年齢層も上がり、少年漫画を読む層は当然、高年齢になってきているはずです。
今までは、主人公が少年でも歳が近くて感情移入できたのが
現在は自身が歳を重ねた為、理解し辛くなったのではないか?と推察できるのです。
歳を重ねた為、年老いて前線を退いた勇者達には感情移入できる。そして、勇者達は崇められたり尊敬されてたりする。
読んでいて歳を重ねた読者も感慨深い設定なのではないでしょうか?
全盛期を超えた円熟期などにはいった読者には「俺は昔、イケてたんだぜ!」みたいな気分にしてくれるのかもしれないね。
主人公をエルフの設定にしたのも上手い魅せ方だと思いました。
漫画である以上は若い可愛いキャラクターを立たせるのはある種の不文律です。
主人公のフリーレンは勇者の元メンバーなので、強いのが当たり前。エルフの設定で長寿な為、長生きで若い。という設定で色々な要素を自分に付けたり。自身の過去を媒体にストーリーを盛ることができています。
ロリ。エルフ。孤児。魔法使い。ロリババア。強者。お姉さん属性(自称笑)
エルフって便利な設定だよね。
POINT
まとめ
最近は空前のヒットで先延ばしのテコ入れの為か。一話完結形式ではなく中編から長編の話が多くなりつつあるね。
一話完結式が売りだったんでこの形式を求めてないって人もいるけどどうなることやら。
漫画って面白いという定義がその時代によって変わるよね。
これはブログなどにも言えることだけど。受ける(ヒット)要因を創るコツは世間の悩みを解決する。ってことだからね。自分が面白いと思えるものではなく。他人が面白い。と思うものを考えるのも大前提。
この上記の要件を葬送のフリーレンに当てはめると世の中って改めて少子高齢化してきたんだなって思うよ。
だからこのブログの福祉ネタにもなるから。この漫画を紹介したのか?
ははは。そうかな?そうだよ!そうだとも!!
なんだよ。五条悟じゃん!!こじつけじゃん!!
いいかい?ハッピー君。こじつけというのは、考察とも言えるんだ「こういう考えもあるのか?」って他人の思考に触れてみて、別の角度から物語や物事を楽しんだりする為にあるんだよ。
エンタメ作品を「面白かった」では終わらせず再考することで2度楽しもうってこと?
そういうことさ。
それ?ケチ臭くない?それこそ、こじつけじゃない?
おしまい。
でも、漫画ってさ。やっぱり、今後は一話単発形式で一つの作品を色々な人が時間をかけて作っていく形になるんだろうね。
一つの作品に決められた作者が不在になる。ということ?
漫画制作ってデジタルが主流になっても凄く大変だからね。今の時代に沿わない気がするよ。今後は世の中に出る漫画はストーリーも絵も。株式会社みたいなのを設立して個人ではなく、時間をかけて集団で作っていくんだろうね。
個人で尖った作品は少なくなるかもね。
そこは、同人作品で楽しめ。みたいになるんだろうね。個性が薄くなる作品を観て、そして、みんな言う――
「昔は良かった……」ってか?
うわぁ!いきなり出てきたよ。この人!?
漫画談義は私も混ぜろと言いたい。
はいはい。今回は蚊帳の外で悪かったですね。
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