へうげものってどういう漫画?
【へうげもの】は戦国時代に生きた変人武将達が織りなすギャグマンガだよ。
しかし、この漫画。ギャグとか言ってる癖に歴史考察が深いんだ。
歴史の考察とかが深いとシリアス路線に行く傾向が多いんじゃないの?ヒストリエとか?
普通はそうなんだけど。この漫画【数寄】とか【美術品】とか【茶道】を題材(テーマ)にしているから普通の戦国武将ものとは一線を画しているんだよ。
【数寄】ってなに?
基本的には風流を意味するんだけど、この漫画では【面白きこと】と捉えてるように僕は感じた。
かなりアクが強く。最近は絶版で読むことが難しい漫画だけど、見かけたら是非読んで欲しいね。最近はコロナ禍とかで孤独に陥りやすいから。この漫画の中から【わびさび】の精神を学んで欲しい。
わびさび?
わび・さびとは【日本古来より貧困や孤独の中で心に充足を満たそうとする意識】のことだよ。今の時代にこれほど必要な意識はそうないだろ?
というわけで、漫画【へうげもの】を紹介していくよ
君は物の為に死ねるか?
へうげものは戦国時代が舞台。
様々な武将に仕えた古田織部を主人公にした物語りです。
「人生も半ばすぎて自分はどう生きるか?」を模索していた主人公の葛藤シーンから物語りが始まります。
結論。織部は武士としての出世だけでなく【物】に対しての審美眼を生かして世渡りをしていくことになります。
戦国時代から江戸時代にかけて流行した茶道を舞台装置に政治の駆け引きや悪だくみなどをして自分の欲望を強かに実現していくキャラクター達のドラマがこの漫画の最大の魅力です。
お茶を題材にしているからこの漫画読むと茶菓子を食べたくなるんだよね。
すごく良く分かるわー
漫画に出てくる食べ物って飯テロ効果があるよね。
歴史考察がやばい。
本格的歴史長編ギャグ漫画と言われているだけあり。
歴史考察が半端ないです。
「ギャグ漫画にそんな説明がいる?」
と読んでてツッコミを入れたくなる程、よく学び調べられています。
特に序盤の主人公と言っても良い。主人公の茶道の師匠。千利休については。
彼のワビサビや哲学について。
これでもか!?というくらいストイックに描写されています。
宗匠のインパクトは凄いよね…
作者は最初は千利休を主人公にしようとしてた。と言ってたくらいだから、練り込まれたキャラクター造形してるわよね。
戦国を生き残る強かさ。について書いた漫画。
この漫画は個人的に。
戦国時代を生き残る為に強かに戦った武将達の物語りだと思っています。
武将としては権力も武力もそれほど強くない織部という人物が
【数寄】という戦国トレンドを使っていかに立ち回るか。
戦国というと合戦がメインとなる漫画やドラマが多い中で【茶道】を通していかに自分好みに世の中を回していくのか。
この狡猾な裏工作に命を賭けている武将達のドラマであると思っています。
戦国時代と聞くとやっぱり大河ドラマとかを連想しちゃうけど。この漫画はその時代の【数寄】という概念から戦国時代を描いた漫画だからね。すごく斬新だったんだよ。
色々な賞とかも受賞してるのよね。
歴史漫画を描く人って頭良いなーってボクはリスペクトしちゃうよ。
まとめ
というわけで、今日は漫画。へうげものについて紹介してみたよ。
へうげものってどういう意味なの?
それは、ネタバレになるから言えないんだよ。
ただ完結まで読んだなら、これしかないタイトルだと思うよ。
この漫画ってさ。一気に読むタイプの漫画じゃないよね?
うーん。そうだね。字が多いし。その時代の文化を吟味して読むと一冊読むだけでも相当時間を食うね。
時間をかけて読む漫画よね。作者も完結するまで何年もかけてたわけだし。
いつまでも残る名作漫画なのか。
それがね。実はこの漫画、絶版されていて、手に入れるのがなかなか難しい漫画なんだよ…だから、見つけたら、是非、手に入れて読んで欲しいね。アマゾンやメルカリではプレミア付いてた。
ふーむ。紙媒体が電子化していくと、この手の漫画は本で手に入りにくくなる時代に突入したのかもしれないわね。
引用画像
あと、この漫画。無駄のない装丁をしていることで有名な漫画でもあるんで。是非、紙媒体で是非、侘びを体感して欲しいです。
紙媒体で、わびさびを完成させているから、電子書籍化とかは難しいのかもね。
せめて再販してくれればみんな気軽に読めるようになるのにね。
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