片田舎のおっさん、剣聖になる。はどんな漫画?
ピエロのエキサイド翻訳。
大事なのは。若者のサクセスストーリーではなくあくまで主人公がおっさん。という点よね。
おっさんを主人公にした斬新なストーリー
剣術しかスキルのない中年過ぎたおっさんが
今まで培ってきた剣術スキルが認められ若者や名のある冒険者を圧倒する物語りです。
実力があるのに日の目を見なかった達人がある日を境に自分の実力が世の中に認められて、頭角を現すストーリーですね。
この漫画の魅力は主に二つ。一つは若い時分は日の目を見なかったが。中年になってから注目され出したという点。
もう一つは、今までの人生が報われて転生などのシステムに頼らずに、世界相手に無双できてる描写が読者にとって斬新だったという点です。
フィクションの主人公は基本、若者。
このブログを読んでるくらいですから、読者の方は多くの物語りを読んできたと思います。
ドラマ、映画、漫画。ゲーム。
この手のフィクションの物語は基本的に若者が主役です。
世界を救う系の物語やサクセスストーリーはほぼ間違いなく若者が主人公でしょう。
それは何故か?
読者層が10代~20代の若者だからです。
転生したら若者だし。サクセス戦記物でも若者が主人公でしょう。
そんな中でこの田舎のおっさんが無双するサクセスストーリーは本当に新しかったのだと思います。
出版部や編集によっては絶対に脇役でもおっさんキャラは出すな!と圧力を作家にかけるとこもあるらしいよ。
まじかよ!
読者層が歳を取った。
漫画を購読する読者層が歳を重ねたというのも理由にあると思います。
ドラゴンボールは今でも大人気漫画ですが、当時の連載を読んでた人は確実に40歳を超えてます。
そんな漫画好きな読者からすれば、今時の若者が大活躍する物語は面白いと思えるけれど、感情移入は難しいのではないか?と思えるのです。
それならば自分と同じくらいの年代のキャラクターの方が感情移入できる。
だったら中年を主人公に添えよう。
そういう配慮があったのではないか?とピエロは考察しています。
時間と経験が報われ無双できるのは気持ちが良い。
異世界転生物では現代で生きてきた自分の環境やスキルが異世界では重宝されるストーリーが多いです。
しかし、この物語は生きている間に時間と経験が報われるストーリーです。
実際、これは現代で生きている私達にとっては一種の夢みたいなものです。
どんな職種について経験やスキルを磨いても
大抵の人生は日の目を見ずに消えていくからです。
中年が主人公のこの漫画では教えてきた弟子が成長しても変わらずに先生と敬ってくれて、かつ実力もまだ自分が上という設定はアラフォー漫画好きサラリーマンの心を掴むのです。
そうだよね。なろう系の基本構成は。報われないならタヒれば良い→異世界転生→若者に転生→与えられたチートスキルで無双が主流だからね。
歳を重ねておっさんのままの姿で世間に評価される姿を描いた本作品は、それだけ珍しかったんだろうね。
戦う術が剣術のみ。だがそれが良い!
戦う術が剣術のみ。というのも評価を上げていると思います。(刊行4巻までの情報)
魔法や特殊な武器に頼らずに剣一本で戦う様子は古風でありながら魅力があります。
そしてこの剣術一本のみで勝負するというストイックな主人公の生き様が読者にとって
この物語は経験とスキルしかないおっさん(アラフォー)が報われるサクセスストーリーなんだ。と説得力を持たせるのです。
まとめ
以上が【片田舎のおっさん、剣聖になる】のヒットの理由と紹介だね。ストーリーは基本的に他のなろう系と同じ系譜だよ。
キャラクターを上手く調整することでストーリー構成を変えずに大ヒットを出すのは現代社会の漫画作りの鉄板と言える。
大昔からストーリーは同じような物で、大なり小なり見せ方が変わっただけと言われてたわね。
インディアンの語り部が物語作りの文献を残しているらしいね。
ドラゴンボールや北斗の拳とかがリバイバルヒットするのは読者層が変わるからだよね?
そうだね。新しい読者が生まれ、古い読者は消える。そういうことで未来に語り継がれるんだろうね。
芸術は長し。人生は短し。というやつかもね。
漫画はまだ時間の洗礼をあまり受けてないから、これからまだ進化していくんでしょうね。
おしまい
コメント