この記事を要約するとね。
①ケアマネージャーの資格が【罠資格】と化しているのはこの資格は国家資格ではないから。
②介護の現場の仕事もさせられるのでケアマネは現場の介護業務+事務作業をさせられて純粋に仕事が増えるから。
③資格習得をした後の5年毎の研修が長すぎる。
ということが書かれているわね。遊び半分で記念受験する介護士が多いのも合格率を下げてる要因なのよね。
介護職の到達点とはなにか?
介護職の到達点って何?
え?そりゃ高齢者問題が解決して社会の生態系のピラミッドがちゃんとした形で収まることじゃない?そうなれば人手不足とかも解決するだろうし。その時には僕らもお役ごめんさ。介護問題・完!ってやつだよ!
そうじゃなくて。介護職のスキルアップの先にある役職や資格ってなんなのかな?って思ったんだけど?起業とか医者なの?
あー。介護職を極めるとどんなクラスになるのか?収得できる資格を知りたいのね?
じゃ今日は前から言ってた『ケアマネージャーの資格』について語ろうかな。ケアマネージャーは介護福祉系では難関資格と言われているんだけど。実際は最近介護士の間では『収得してはならない資格』と言われているんだよ。
この記事で分かること。
ケアマネージャーは介護職の到達点?
ケアマネージャーは介護職の到達点と言われています。
基本給も平の介護職員に比べれば待遇が良いですし利用者やその家族とも密接な関係を持つことが出来て介護の仕事に深く関わることができるからです。
以前は介護職と比べて事務業に専念できるから体力的な負担も減るとも言われており、自分で自由に仕事の時間を管理することができる。
ある意味。福祉業界において唯一『終身雇用まで生き延びる可能性がある資格だ。介護職の到達点だ』と言ってケアマネ資格の収得を目指したものでした。
10年以上前のことだけどね。ケアマネを収得すれば現場からおさらばできるから。収得すれば介護業界から『脱出』『脱却』できるとか言われていたんだよ。
え?今は違うの?
今は違うね。お上のハードル上げと人手不足でケアマネは給料が減り仕事と責任が増える罠資格になっちゃったね。
ケアマネジャーは国家資格ではない
これだけ需要のあるケアマネージャーですが。
実は国家資格ではなく。公的資格です。
つまりお国の采配でいつ廃止されるかもしれない資格なのです。
もっともケアマネージャーは需要が高い仕事なのである日、突然、廃止されることはないと個人的に思っていますが。国家資格でないという事実は多くのケアマネジャーが不安になる材料だと思います。
僕が介護の仕事に携わるようになった十数年前もケアマネの国家資格化は叫ばれていたからね。あれから随分と経つけど一向に国家資格化しないね。
え?それなんでなの?
国がケアマネの質を上げるとかで2017年くらいにボーダーを上げたからだよ。この記事にあまり関係ないから。詳細は省くけどさ。その他の資格設立時のゴタゴタでケアマネは国家資格しにくいのだよ。
ケアマネが何故罠資格と言われているのか?
実際。ケアマネージャーには需要があります。
少子高齢化でマンパワーが足りてない介護業界で給付管理などの実務管理ができるのはとても有難い人材です。
しかもケアマネ資格の修得者は介護の実践経験がある人が多いので、現場仕事もこなせる上、面倒くさい事務業務もできる人手不足の介護業界には実に重宝する人材なのです。
介護施設の現場では上司や経営陣が声高に待遇のUPを餌にして社員にケアマネの資格を収得するように言います。
良い事じゃないか?
現場の人間や経営者にとってはね…。でも実際にケアマネの立場に立って考えたらさ。『資格を収得したら仕事が増えてしまった』ということだよ?
介護の現場は人手不足でしょ?今まで現場にいた人間が「ケアマネ取ったので介護はしません!」なんて言えないじゃないか?
しかもケアマネは管理者の仕事もできるからね。管理者の役職も付けて残業代を封印する。という姑息な事業所も最近、多いんだよ。
ケアマネの更新研修がキツイ
ケアマネは資格習得の試験難度もさることながら、ケアマネ資格を収得したあとの更新研修もキツイです。
研修費用も万単位のお金が吹っ飛び。
5年毎の研修も膨大な時間を消費します。
その上、その5年毎の研修を受けない場合。もし、そのまま業務を続けていると登録抹消。ケアマネ資格を剥奪する。というヤバすぎるペナルティがあるのです。
しかもだよ。100時間近くある研修を一回でも欠席すればその罰則だよ。どんな理由があろうともだよ!
100時間って大作RPG2本分じゃないか?
まぁ、最近ではこの【罰則】は厳しすぎるということでだいぶ緩和されてきたらしいけどね。
まとめ
現状で介護職はケアマネを収得するメリットはほとんどないと言えるね。
昔は身体が介護業務に追いつかなくなった時に働く為の保険とか言われてた資格だけど、ケアマネを取って身体を壊した人も多いからね。
ふーん。ケアマネが現在罠資格なのは分かったよ。じゃあさ。介護福祉士の上級資格を作ればいいじゃない?
まぁ、そういう思考になるよね。でも名誉独占の介護福祉士をどうすれば上級にできるのか?そこでまた揉めるのよ。
例えば看護士だと薬の管理やインスリン注射。採血、カルテの作成業務を業務独占と定義するのは容易かった。でも介護福祉士はどうやって定義する?介護はキツイ仕事だけど、誰だってできる仕事じゃないかい?
うう…資格は唯一介護士が待遇アップできる道だと思っていたのに…。
気持ちは分かるよ。資格習得って介護士の中で珍しく勉強してレベルが上がる実感がある道だもんね。
これからいよいよ介護の世界は厳しくなっていくからお国の方針に期待するしかないね。
期待しても裏切られるじゃないか?
そこはホラ!『待て!希望せよ!』の精神だよ!
ボクは復讐者の精神になんかなりたくないんですけど!?
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おしまい
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フリートーク
結局のところケアマネ業務が『ソーシャルワーカーのオプションだったから国家資格に出来ない』って歴史的背景の話はしないのね?
その話をすると揉めるし。ややこしくなるからね。
本来なら社会福祉士や精神保健福祉士がケアマネの業務を独占しても良いのよね。むしろそうするべきと言う主張もあるくらいだし。
でも、それだと介護需要に対して資格習得者の分母が少なくなるからケアマネという公的資格が必要となるのよね。
そうだね。それがケアマネ不要論に繋がっていくわけだ。介護士にとってケアマネは上級職だけどさ。社会福祉士や精神保健福祉士はさらに上だからね。彼等は雲の上の存在だよね。
秀才がきちんと学校に行って、勉強して難関試験を受験してから収得する資格だからね。遊び目的でケアマネを受験をして合格率が下がったとか抜かしてる介護の現状を見ると社会福祉士達からケアマネ不要論が出てくるのは当然と言えるだろうね。
僕等が頭を抱えてる給付管理の事務作業。その一端も彼等。社会福祉士や精神福祉士からすれば援助技法の一つでしかないからね。
能力的にも、介護士にとっては雲の上の存在ってことよね?
格が違うね。でも現状の問題は雲の上の仕事をだよ?強制的に能力不足の介護士達がしなくてはならない現状だろうね。そりゃ仕事が追い付かないし上手く捌けないはずだよ?
おかげで事務所では『返戻』や『過誤処理』の山さね。どうするの?この不渡りはさ?
一昔前さ。「現場で介護業務したくない!」が介護士の常套句だったけど。今は「事務仕事したくない!」だもんね。
事務業に憧れてた介護士に対して経営陣が「じゃ?事務業もやらせてやるよ!」っていうのが今の介護の現場なのよね。
まじで「人の心とかないんか?」って感じですわ!
お上や経営陣はその事実を認知症により忘却しております!介護業界だけにね。
誰が上手い事を言え。と言った!?
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