オムツを使い始めるきっかけは何だったのだろうか?
そもそも論として君は考えたことはないか?利用者がオムツを当てるきっかけは何だったのか?
いきなり何を言いだすんだ?このピエロは?そんなの利用者さんの排泄が上手くいかなかったからトイレ代わりにオムツを使うに決まってるじゃないか?
本当にそうかな?本来なら機能回復や現状を維持するツールであるオムツの意義をはき違えてないかな?
いやいや失禁を黙認してからの不潔行為は駄目でしょう?オムツは排泄できなくなった人の為にある道具なんだよ?
オムツの本来の目的や何の為に使用するべきか?今日は『忘れ去られしオムツのケアや存在意義について』解説しよう。
オムツの存在意義とは何だったのか?初心に戻って考えてみてね。
この利用者さんは本当にオムツでいいのか?
現在、介護業界ではオムツを何の為にするのか?利用者は本当にオムツが必要なのか?そんなオムツの存在意義が忘れ去られて久しいです。
そもそもオムツの装着するという選択肢は排泄行動が『いけない』『使えない』『出ない』この3つの要件のどれかに該当しないと装着してはならないないツールだったのです。
少し、この三つの要件を深堀してみます。
①『行けない』
運動機能が低下してトイレなどに行けない。間に合わない状況を指します。その為失禁等を防ぐ為にオムツを装着します。
②『使えない』
トイレなどの場所が分からない。忘れるなどの認知機能の低下により排泄行為に支障がありオムツを使用する状況になっているのです。
③『出ない』
排泄機能の低下により尿意を忘れたりして失禁するのでオムツの使用が必要になっている状態です。
排泄ケアのおける用具の選び方の原則は『出来ることを活かし、できない部分だけをサポート段階的に必要な機能や吸収量、形状を見極めてADLに合わせて選択するのが適切』であります。
ゆえに極論ですがベッドで寝たきりになってる方以外は残存機能が残っているので機能が回復する可能性があるという意味ではオムツは装着する必要はないはずなのです。
昔はオムツ0運動なるものが存在していたんんだよ。
オムツ使用しなければ介護難しい利用者さんにも布パンツを使って残存機能を回復させる試みってやつだね。今じゃ伝説だよ。
でもいつしかオムツは少しでも失禁の可能性ある人のトイレ代わりに装着するツールになり果ててしまったんだ。
いわゆる介護士の質の低下というやつだね!
笑って言うな!
オムツ(アウター)の選び方
オムツは利用者さんのADLに応じてパットをフィットさせるため可動域や活動範囲を狭めることのないものを選択する必要があります。
自立で動ける人。介助で動ける人にはパンツタイプを装着して。
介助があれば座れる人や寝て過ごすことが多い人にはテープ止めタイプを使用することが多いと言われています。
しかし最近は利用者さんの手間がかかるという理由でオムツを使用するケースが多いと聞きます。
もともとリハビリパンツは『トイレに行くことを諦めなくて良い』という名目で制作されたらしい。
へーそうなんだ…利用者さんの失禁を防ぐ道具じゃないんだね。
いつしか介護士の考え方はリハビリパンツ=トイレになってしまったけどね。
だって真面目に介助すると疲れるんだもん…
言い訳すんな!
インナー(パッド)の選び方
オムツやパンツの中に入れるインナー(パッド)も状況や状態に合わせて選択する余地があると言われています。
特に吸収量は次の予測される排尿量より一回分多いくらいの排尿量をプラスするインナーを用意するのが適切です。
ところが近年では尿量が少ない方にも吸収量の多いパッドを多用するケースも多くみられています
2重パッドや2重パンツの使用は愚の骨頂らしいよ?心あたりはないかな?ハッピー君?
全然!!記憶にございません!
尿漏れの原因
尿漏れの原因には面白いデーターがあります。
尿漏れの原因は80%がオムツの当て方に原因があるというのです。
一番多い原因がズレやヨレ、体位、体系であり多量便や多尿はあまり漏れとは関係がないのだそうです。
オムツ介助は適切に行えば基本的には漏れることはないということだね。
オムツ交換回数、タイミングを設定する。
オムツは一日何回交換するのか?利用者さんを観察することも大事です。
利用者さんの状況に合わせて何を優先するか決め介護することが大切なのですね。
ここでもオムツはトイレ代わりの道具ではないことを再認識する必要がありますね。
吸収量の多いオムツを当てて何時間も放置するのはNGということだね?
当たり前だ!それは虐待だよ!てか利用者さんは家畜じゃないんだから!駄目だよそんなことしちゃ!
オムツの役割とオムツ使用の3原則
最期に日本コンチネンス協会にはオムツ使用の3大原則を紹介しておきます。
オムツは本当に必要な人に。必要な時だけ。必要な量を使う。
この原則は、
①本人の生活範囲を広げ、生活の質を高めるためにオムツが必要な場合。
②治療が不可能失禁で環境を整えても衛生的に問題となった場合。
③コンチネンス(失禁の無い状態)に至るステップとして一時的に使用する場合。
オムツ=トイレの代わりではない。
今回はユニ・チャーム様が直々に施設にオムツについて講義をしに来てくれたのでオムツの定義について語ってみたよ。
ユニ・チャームの人達ってオムツについて誇りを持ってるんだね。
オムツに対して自作動画作って十時間近く研修するモチベーションは見習いたいね。
おしまい。
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