推しの子を読んでみた。

漫画やゲーム
この記事は漫画・推しの子の紹介記事です。ネタバレは極力避けますが初見で読みたい方はブラウザーバックをお願いします。
引用画像。【推しの子】
推しの子
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推しの子ってどんな漫画?

アイドルオタクだった主人公がストーカーに刺〇されて転生。推しだったアイドル先に転生したという物語。物語の特徴としてアイドルの生活をリアルに語る【アイドル成功編】と自分を〇した犯人や黒幕を追う【サスペンス編】がある。アイドルの実生活を漫画に上手く落とし込んだ作品。

アイドルの立身出世物はタブー視されやすいのが現状だったからある意味新しい作品と言えるのかもね。

タブー視されていたのはなんでなの?

『誰もアイドルの裏側とかは知りたくないでしょ?』ってことよ。

推しの子を盛り上げる三つの謎。

推しの子を読み進めていくと気になる三つの謎があります。

この3つの『謎』=『何故?』の正体を知る為に本作品は構成されている物語と言っても過言ではありません。

3つの謎とは。

主人公の追ってる黒幕は誰か?

主人公の父親は誰か?

何故?押しの子に転生したか?

最期の転生理由はSF要素が強いので劇中で語られるかどうかは不明ですが。黒幕と父親の正体は必ず明かされることになると思います。

推しの子の最大の魅力はアイドル活動を基点としたサスペンス要素にある。

物語の2重構成については五等分の花嫁に似てる気がするね。

参考漫画

五等分の花嫁を読んでみた
この記事は5等分の花嫁についての紹介、考察記事です。この漫画、よく練られて考えられてますよね。

この漫画も推理要素が強い漫画だったよね。

アイドル活動のパートが地味に新しくエグい

推しの子のアイドル活動パートは芸能会の明暗が地味にエグく描かれています。

才能を前にした凡人が容赦なく淘汰されていったり芸能界の嫌らしさ。貸し借りの有無や人気が出れば良し。と言った大人の考え方。SNS拡散による風評被害やイジメなどが遠慮なく描かれています。

主人公は芸能界の明暗を巧みに利用して目的遂行に動くのですがSNSの影響を武器にしている部分がこの漫画の面白い点です。

このSNSというコンテンツが劇中で問題を解決したり問題を起こしたりする表現はアラフォーの読者としては世代を感じました。

物語の解決も問題もSNSを発端にしている部分が多い。問題の発端になったSNSを解決する術にも利用しているというところが面白い。SNSは諸刃の剣という主張しているの部分に今時の漫画の進歩を感じる。
推しの子【ルビー】
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おっさんの視点と子供の視点

主人公は中年で〇されて転生したこともあり中身はおっさんです。

若い青年の外見に中身おっさんという。流行の異世界転生物のテンプレートを踏んでます。

推しの子は中年の目からアイドルの世界(子供の世代)を視るとどうなるのか?を描いてます。

アイドルの世界とういうのは基本的に若い世界です。

アイドルは若さで成り立っています。イベントや作品も若いエネルギーを売り物にして成り立っているのですね。

しかし若いからこそ経験が不足していて問題を解決できなかったり悪い大人に利用されてしまいます。

そこで大人の知恵(前世は医者)を持っている主人公が若い世界(アイドルの世界)に介入して問題を解決するのです。子供だけでは袋小路で閉塞していた問題を大人の知恵で解決する姿に読者はカタルシスを感じるのではないでしょうか?

アイドル界隈とは若者限定の世界。若いエネルギーに満ちているが経験と知恵が足らず問題を解決できない場合も多い。
推しの子
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読んでいて気付いた人も多いと思うけど主人公は才能うんぬんに頼らずに技術や道具や経験を使って問題を解決している描写が多いよ。

生前の職業が医者だからスペックが高いからできる行動でもあるわよね。

現実世界で大人が子供の世界(アイドル界隈)に上手く干渉できないのは何でなの?

子供のケンカに大人が参入するのは見苦しいだろ?そういうことさ。

本当のアイドル

推しの子のテーマの一つに『アイドル』というものがあります。

アイドルというのは偶像のことであり。虚構の存在であることを指します。

宗教上の聖人もそうですし戦場の英雄もそうです。

しかし漫画などが平然と読める現代では本当のアイドルなどはお目にかかれません。

時折。天賦の才能に恵まれた本物の天才はいますが余裕が生まれた現代ではSNSなどのメディアで嫉妬され出る杭を打たれるのが当たり前になってます。

この作品はアイドルに対する一つの回答を示した作品でもあります。

『決して自分から表舞台には出ようとしませんが大人の知恵で問題を解決して子供を守る』というのがそれです。

つまり、大人が子供を守るという姿

これこそが『誰もが一度は夢見たたアイドルの理想像なのではないか?』と読んでいて感じたりしました。

理想が美化された現代ではアイドルを目指すのは難度が高いんだよね。

SNSで推しを見つけたら叩く人も一定数存在するからね。

理想を抱いて溺〇するってやつだね。定義複雑すぎるよね。

だから古典的な大人が子供の世界(夢)を守る。というアイドル描写を作中で魅せたのは良い演出だと思うよ!

アイドルの定義があやふやな現代で誰もが抱いたであろう。『大人が子供を守る』という理想をアイドルに定義している姿には胸を打たれるものがある。

まとめ

①推しの子はタブーだったアイドルの裏側を地味にエグく語った作品。SNS等の新時代の文明を上手く使ってる。
②サスペンス要素とアイドル活動描写が上手く緩急をつけてストーリー展開されている。
③現代では難しいとされる。アイドルの定義をきっちりと定義していることに好感を覚える。

というわけで今日は【推しの子】について紹介したよ。

黒幕は一体誰なのか?気になる話だね。

ネタに詰まったりしたら路線切り替えができるのはこの手の漫画の強みだね。

名作スラムダンクもバスケは転倒する可能性があるから不良のケンカ路線を保険として入れていたらしいよ

ほへー。そうなんだ。

サスペンス要素を入れるのはどの漫画でもハリが出て良いわよね。これはどんな漫画でも多用しているわよね。

漫画の表現が多様化しているということだね。いずれは全ての絵柄がAIで目だけが作者がいれる。とかやりそうだよね。

昔の大御所漫画家がそうだった。という噂を聞いたことはあるわね。

99%はアシスタントが担う可能性があるってやつね。

それは作者としてどうなのかな…?

おしまい

総評

推しの子は芸能界を漫画で分かりやすく明暗を丁寧に描写した漫画です。アイドルに興味がない人も楽しめる作品になってると思います。サスペンス要素だけで追っても楽しい作品ですよ。
推しの子
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推しの子【ルビー】
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嘘吐き。という裏テーマ

この物語にはアイドル(偶像)というテーマの他に【嘘つき】という裏テーマがあります。

作中ではアイドル=嘘を吐く人。という表現をするのですが。

嘘を吐くというのは元来。本心を隠す。という側面を持っています。

「何故。嘘を吐くのか?」その理由ないし動機こそが、この物語の根幹だったりします。

お金の為だったり、出世の為だったり、愛情の為だったりします。

芸能界という嘘に塗れた世界で嘘を吐いてる人間の行動を深掘りすることこそが、真実に到達することができるのだと考えるとより一層推しの子という物語を楽しめるのだと思います。

推しの子という物語においては

嘘を守る為に生きる人達】それこそが。この物語のアイドル定義なのかもしれません。

嘘は消えない足跡で自己破産ができない。『嘘』を言ってる人間の行動こそ真理に近いということを考えると深いよね。

嘘で取り繕わないとやってられないってことでもあるよね。

これは芸能界に限らず社会に生きる人達全てに言えることだけどね。

皆さんも嘘を吐く時は気をつけようね。

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