介護施設における食介問題について

福祉
この記事は、介護施設による要介護者の食介についての記事です。みなさん「ご飯を残さず食べましょう」という呪縛に縛られていませんか?「貴方のその介助、虐待ですよ?

ハッピー君。「もったいない」呪いに縛られるの巻。

はい。お食べ。

ふがふが(食事を咀嚼する音)

これで完食だ。もっとお食べ!

ふがふがふが!!(苦しく咀嚼する音)

君、それ虐待だよ…!食事は無理に完食させる必要はないんだよ…?

なにを言ってるんだい!?ピエロ?ボクはご飯を利用者さんに食べさせてあげてるだけだよ?どこが虐待なんだよ?

ご飯は食べ残しちゃ駄目なんだよ!?そんなことも分からなくなっちゃったのかい?ピエロ!?

君はどうやら、先人達の「もったいないの呪言」にやられちゃってるようだね。その呪い。を解いてあげよう!

そんな呪術廻戦みたいなことが介護業界にあるのか?

  この記事で分かる事。

食事介助における。「ご飯を残さず食べましょう!」という呪縛の解説。

食事はどれくらい食べさせればいいのか?

今回は介護施設においての食介。

その問題点について語りたいと思います。

利用者の食事を介助する時、必ず起きる疑問。
 

それはどれくらい食べさせればいいか?という問いです。

この問いは実に奥が深く。

経験を積んでない職員だと。

嚥下の悪い利用者に対して無理に食事をさせてしまい誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。

しかし。

これは新人職員だけの問題にあらず。

貴方がもし、心ある介護職員なら見たことがあるでしょう。

 食事介助時、利用者に対して、全ての食事を完食させることこそが正義と思っているベテランスタッフの姿を。そして、明らかに限界以上に食事摂取をしてしまって今にも嘔吐しそうな利用者の姿を――

 

何故。ベテラン介護士がこんな愚行を犯してしまうのか?

そして、利用者には食事を全摂取させる必要はあるのか?

 

結論から言います。

介護施設において。

食介にて全量を利用者に摂取させる必要は、全くない!です。

そんな馬鹿な?ボクは昔、先生や親から食事を残してはいけない!と教わったよ!!

介護施設の食事はバランスが摂れている!

介護施設において提供される食事は栄養バランスが優れるものです。

味はともかく大体1600カロリーから2000カロリーで調理され

人間の活動を支える為にバランス良く管理された食事です。

ただ、この食事は運動をする健常者のことを想定した食事であり。

健康を害した人間に対して個別に作られた食事ではないのです。

食事は全部、食べさせなくてよい!

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そもそもの話をします。

食介が必要な利用者は運動などをするでしょうか?

 

食介が必要な程に体の残存機能が低下している人は。

ベッド臥床で過ごす以外に、なにかできることがあるのでしょうか?

 

答えはNO。

食介を必要とするほどに体の機能が低下した利用者は

施設のレク活動に参加する体力も気力も残っていません。

 

心ある施設なら、そんな利用者にもリハビリなどをしてるかもしれないが、大抵の場合は人出不足も相まって、ほったらかしの状態さ

 

ほぼ、寝たきりの利用者に朝、昼、夕の食事を全て食べさせる等、明らかにカロリーオーバーなのです。

 

ちなみに人間には、なにもしなくても、使用するカロリーがあります。

これを基礎代謝といいます。

 

計算式は。

 

基礎代謝=体重×基礎代謝基準値。

  

基礎代謝基準値表。

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そして、上記のデーターから理論的に推測すれば、

利用者にどれくらいの量の食事を提供させればいい?の答えは出ます。

 

寝たきりなら、朝、昼、夕に3度、食事を摂取させるなら。

大体、3割から4割の食事摂取が妥当なのだと判断できます。

科学的にみても、医学的にみても、これがベストな食事摂取だと判断できます。

 

ですが――

これだけ、論理的なデーターを説いても、介護士の無意味な食事介助。

利用者への全量摂取は後を絶ちません。

 

分かったふり。あるいは、聞いたふりをして、利用者の口に食事を放り込むのだ。何故か?この問題に関しての答え。それが、サムネになってる「呪い」だ。

食事を無理矢理食べさせる職員について。

呪い。

というとオカルトなど抽象的な印象をもつ方もいるでしょうが。

これは「思い込み」と言っても良いと思います。

問題ある食介をしているスタッフを観察してみると

食介一つの行動にも時代や教育。

環境が色濃く彼ら彼女らに作用していることに気づきます。

 

そして最も根強く彼等に残っている呪いが、、、

食べ物を粗末にしてはいけない

読者の皆様も言われたことがあるのではないでしょうか?

 

食事を考えもなく全介助させているスタッフは前任者。

あるいは親や時代からそのような刷り込みを受けているのです。

だから、食事を全介助しているスタッフは、なにも悪いことしているわけではなく。

昔の教えを守っているだけにすぎないのです。

 食事を中途半端に残すのは悪。全量摂取が正義。

 半分食べて、残すなどもっての外。気持ち悪い。

 

きっと。そんな概念が根付いているのでしょう。

食事を頑なに全摂取させようとするスタッフは極端な職員。

自分を変えれない頑固な職員が多いです。

意味のない記録にこだわったり。

今、必要のない仕事にこだわったり。

腰は重く、適当な場所で止まれない人間が多いのです。

 

僕は介護業界で、このような職員が存在することを、事象かなにか。と思って諦めているが、世の中の介護士職員の中には納得できず、なんとかしたいと思う人達もいるだろう。処方箋(提案や改善策)を提供するよ。

食事を全摂取させようとする。介護士を止める手段

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利用者に食事を配膳する前に小鉢や小皿に分けて、半分にしてから提供してみたりすると良いです。

半分摂取した時、少しでも、ムセや顔色の悪さを察知できたら、残りの食事を破棄するのです。

コツは食事を半分摂取させたら、利用者に「まだ、食べる?」と聞くことです。

もう、限界なら、必ず、その利用者は難色を示します。

その現物証拠を盾に食事の全摂取を辞めさせるのです

 

これで、すべての食介問題を解決できるわけではないですが

全摂取からの誤嚥性肺炎は減少すると思います。

もちろん。食後の口腔ケアは忘れずに行いましょう。

ピエロのまとめ

①食事介助での食事は全量摂取させる必要はない。
②食事を全量摂取させようとすることは場合によっては虐待。
③頑なに全量摂取をさせようとする職員を止めたい場合は食事が食べれない状況を見せれる証拠を作ろう。

大事なのは食事を全量摂取することは正義という先入観を払拭することだよ。

ご飯を全部食べさせたりすることは思考停止なんだね。

もともと人類は食糧危機の問題と闘ってきた。だから、僕等の脳みそには「食べ物を粗末にしてはいけません」という教えが刷り込まれている。

大事なのはその考えが脳に刷り込まれている事実を考慮して、自分で現状を分析、なにが最適解か?考えることさ。

思考停止は虐待の元ってことだね。

  おしまい

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