介護施設におけるバックオフィサー能力とはなにか?

福祉
この記事は介護施設におけるバックオフィス業務について書いた記事です。介護施設等で昇進したい人には必須の能力なので参考にしてみて下さい。他にも長期で平社員で介護業務をしている人は是非この記事を読んだ後は介護業界の実績業務に興味を持ってみて下さい。

この記事を三行で要約すると。

①バックオフィス業務とは基本的には会計や根拠資料の作成のことを言う。
②覚えることができたら人財職員とされ一目置かれる。
③長年勤めている職員は事務処理や会計の流れは覚えておこう。

事務員が楽な作業だなんて言ったのは誰だったかしらね。

バックオフィス能力とは何か?

さっき介護しながら事務作業してた先輩がいたんだけどなんで?介護士なのになんで事務仕事をしなければならないんだよ!?これおかしくない?

介護業界も人出不足なので事務能力ができる介護職員を育てようとしてるんだね。

ただでさえ介護で疲れているのに事務仕事なんてやってられないよね?無駄な仕事じゃん?

そうだね。でも介護業務でこの事務処理=バックオフィス業務ができる人材は得難くてマスターしたのなら。すぐに昇進できるようになるよ。

介護業界は平が一番美味しくてお得でしょ?誰がそんな無駄な努力をするんだよ?

世の中にはどこの業界でも上に上がりたい人はいるものさ。それにいきなり祭り上げられて事務処理させられたらはっきり言って詰むよ。今日は介護業界における【バックオフィス業務】について語ろうか。

この記事で分かること。

介護業界におけるバックオフィス業務とは何か?

バックオフィスとは、企業の利益に直接関わる営業やマーケティングなどのフロントオフィス業務を後方からサポートする部署および業務だよ。

具体的には、総務・経理・財務・人事・労務・法務・その他一般事務などが当てはまるのよね。

介護施設でのバックオフィス能力の定義とは?

介護施設でのバックオフィス能力の定義は部署によって様々ですが。一律して言えることがあります。

それは会計や根拠資料を作れる人は強いということです。

仮に本来なら事務員や施設長がしなくてはならない施設を利用した人の【利用実績】の打ち込みや区分変更等で国保が下りなかった人の【返戻再請求】が出来たならその職員は施設において唯一無二の人材だと一目を置かれることになるでしょう。

介護事務の場合は介護保険法の兼ね合いから会計業務が少し複雑なんだ。国保処理も出来て現場でも働ける便利屋のような人材こそ施設の中の有能人財職員なんだよ。

少しか?あの紛らわし処理が少しと言えるか?お前おかしくないか?主に頭が?

処遇改善加算とかの話をまだしてない基本的な実績根拠の話じゃないか?

うう…加算とかまで書くと本当に面倒臭いのよね。

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返戻や給付管理について書いた記事だね。介護業界の事務処理作業はこんなことをすると覚えてもらえれば幸いだね。

現場で求められる事務作業とは

国保処理などや返戻作業はある程度の能力と書類の不備を見極めることが出来る目がないと処理が難しい点があります。

正直、このような処理は施設長級の管轄であり責任者でないと能力的に捌けない可能性があります。

しかし現場でしか分からない情報があるのも事実です。

例えば施設を利用した利用者が何時帰宅したのか?食事はどれくらい食べたのか?送迎は家族なのか?施設なのか?

その辺りの情報は現場にいる人間の方が詳しいので情報提供者と利用実績をフォローすることを皮切りに事務作業に関わらせてもらえばいいのではないか?と思います。

事務作業をしたことがない現場介護士としては今現在実績処理をしている人を補佐する立ち位置が良いと思います。

情報提供をして実績を打ち込む人をフォローするのも大事なことさ。見習いという感じかな。

いや!本当に介護しながら事務作業なんて誰もしたいとは思わないよ!?

はいはい。では次は事務処理を覚えることの大切さについては書いていくね。

長く勤務している人は全体的な事務処理の流れを覚えておこう

働いてる現場介護士で好き好んでこのような事務処理を覚えたいと思う人は稀でしょう。

むしろ『介護士は介護だけをしていれば良いんだ』と感じている人が多いのは事実です。

しかし介護業界は人出不足で人材不足。

介護職員も足りないが中間管理職も事務員も足りないのが事実なのです。

この人材不足は人出不足より深刻で、平の介護職員などは施設的には未経験者でもウェルカムな要素があるのですが、中間管理職だと未経験者を管理者にするわけにはいきません。ですから簡単に管理者を創り上げることは出来ないのです。

では困った施設側経営陣はどうするか?

何年も介護施設で働いてる人が辞令や異動命令などで強制的に抜擢させる可能性が高いのです。

この時、なにも事務作業を勉強せずに急に昇進させられ、やったこともない実績処理を任されたら大抵の場合は大混乱に陥り、精神的にダメージを大きく負います。下手らしたら管理職への抜擢が職を失う理由になる可能性もあるのです。

ですから数年勤めた段階で平の介護士でも事務処理や実績業務を覚えていきましょう。

特に上司が貴方に実績処理などを教えようとしている時は無下にしない方が良いです。

上の人間が時間を割いて教えようとしているということは高確率で貴方が昇進させられ実績業務や根拠作成を任命させられようとしている可能性が高いからです。

人から学ぶことができるのは限られた短い時間の間だけということを肝に命じておいて下さい。

僕なんて急に上司が横領で降格させられちゃったから。実績業務や根拠作成を押し付けられてトライアンドエラーをしながら覚えたんだよ?

返戻とかちゃんとしないと利用料金の何倍もの料金が未納で年齢表に乗るから横領の疑いとかかけられちゃうわけ?でも誰も事前に教えてくれないから本当に当時は胃に穴が開く日々だったさ。

膵臓(トリプシン)の数値も上がるわけだわね。事務作業を押し付けられてスリップ回数が増えたわよね。

お酒の量も増えたよね。

スリップしまくりですよ…とほほ

まとめ

①介護業界でのバックオフィス業務とは基本的には会計や根拠資料の作成のことを言う。
②会計や経理的な仕事は施設長や管理者級の仕事なので覚えることができたら人財職員とされ一目置かれる。
③介護士としては事務処理などをしたくない気持ちは分かるが長年勤めている職員は事務処理や会計の流れは覚えておこう。
④急遽、管理者に任命されて何も分からずに根拠資料作成、実績登録作業、返戻作業を任されたら地獄を見ます。

というわけで今日は【介護施設業務におけるバックオフィス】について語ったよ。業務の流れを把握することはとても大事なんだね。

なるほどね。実績登録等を覚えることも大事なんだね…でもこれ介護施設に長く勤めてる人に向けての記事だよね?

そうだね。でも今後は介護業界には若い人材は居なくなると言われているからね。介護に滞在するのは長期間勤めた人になるってことだね。

だから今後はこのようなバックオフィス業務を覚えることは他人事じゃなくなるのさ。みんな新入社員じゃないんだからね?

うげぇ…ボクもこんな面倒くさい事務処理をしなくちゃいけなくなるのか…

望まぬ昇進が誰もが他人事と言えなくなる時代が介護業界に来たってことだね。

ヒトデフソクマジデヤバイ!!

おしまい

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