ハッピー君。処理キットとはなにか?尋ねる。の巻
ね?ピエロ?よく看護士さんが「感染症の予防の為に処理キットを準備しろ!」とか言うけど。処理キッドって何?
処理キッド?ああ。マスクや手袋などの感染症防止アイテムの寄せ集めの総称のことだよ。
そうなの?実際、みんな、処理キッドの定義って分かってないよね?今日は処理キッドの定義と種類について説明してよ
そうだね。基本的な用語を理解するのは大事なことだからね。今日は【処理キッドについて使い方も踏まえて】説明をしていこう。
この記事で判る事
処理キッドの用意
介護の現場では、いざという時の為に、各フロアに
必要な物を入れた専用の蓋付き容器やワゴンを用意しておきます。
その中に処理キッドと呼ばれる。感染症時に使う道具を一式揃えておくのです。
処理キッドは一般的に。
使い捨てマスク。
使い捨て手袋。
使い捨てビニールエプロン。
ビニール袋。
ペーパータオル。
使い捨て布。
次亜塩素酸ナトリウム。
それぞれ、多く用意しておくことが大切なのさ。
マスクやエプロンは分かるけど?次亜塩素酸ナトリウムってなに?薬品かなにか?
次亜塩素酸ナトリウムは一言で言えばアルコールより強い消毒液だよ。
次亜塩素酸ナトリウムについては後で詳しく説明するから、その前に処理キッドの使い方を説明するね。
処理キッドの使い方
職員の感染を防ぐ為。
感染した入居者の介助に上記の処理キッドを使用します。
ここでの介助とは主に出血の処置や汚物の処理のことを指します。
特に汚物や体液(血液)の取り扱いは十分な注意が必要です。
まず、血液or汚物の付着部分には手袋を着用し消毒液を用いて清拭消毒します。
化膿した患部に使ったガーゼ等は、他のゴミとは別のゴミ袋に密封して、直接触れないように扱い、感染廃棄物として分別処理します。
マスク、手袋、ビニールエプロンは一度使用したら使い捨てる覚悟が必要なので。使い捨て製品が望ましいです。
使用後は汚物処理室で専用のビニール袋や感染廃棄物容器に密封し、専用の業者に処理を依頼します。
大事なことは直接、絶対に手では触らないこと。一度使った道具は即破棄する精神だよ!
感染を広めない為には、もったいない精神を捨てる覚悟がいるのか…
次亜塩素酸ナトリウムってなに?
さて。冒頭で説明した処理キッドの中に聞きなれない用語があったと思います。
次亜塩素酸ナトリウムがそれだと思います。
この次亜塩素酸ナトリウムというのは
一体、なんのか?というと。
上記でピエロが言っている。
アルコールよりも強い消毒液。というのが分かりやすい例えだと思います。
さて、この次亜塩素酸ナトリウム。
実際に使う際は、介護職員で原液を薄めて使用しなければなりません。
アルコール溶液のように初めから調整されていないのです。
では、どれくらい薄めて使用すれば適切なのか?
意外に知られていないことなのでこの場で説明します。
次亜塩素酸ナトリウムの一般的な消毒に使う消毒液の作り方。
ドアノブ、調理器具、リネン類、などの消毒に使用する際は
原液の濃度によって水を調整して。
0.02の次亜塩素酸ナトリウムを作ります。
0,02%の次亜塩素酸ナトリウムの作り方
源液濃度が1パーセントなら原液60mlに水を3ℓ入れる。
原液濃度が6パーセントなら原液10mlに水を3ℓ入れる。
原液濃度が12パーセントなら原液5mlに水を3ℓ入れる。
次亜塩素酸ナトリウムの排泄物や嘔吐物の消毒に使用する作り方
汚物や排泄物。血液などを洗浄、消毒する為には。
上記で説明した濃度よりも濃くした次亜塩素酸ナトリウムを作る必要が出てきます。
その場合は0,1パーセントの次亜塩素ナトリウムを作る必要があります。
0.1%の次亜塩素ナトリウムの作り方。
原液濃度が1パーセントなら原液330mlに水3ℓを入れる。
原液濃度が6パーセントなら原液50mlに水3ℓを入れる。
原液濃度が12パーセントなら原液25mlに水を3ℓ入れる。
大事なこと
ピエロのまとめ
とまぁ、今日は処理キッドの使い方を説明してみたよ
処理キットって基本的に分かってない新人さん。多そうだね。こういうのって研修でしないのかな?
いや、するよ。てか、してるよ!
えー!ボクは全然、記憶にないんだけど?
うーん。それは仕方がないかもね。なにせ、介護や看護の研修って教えてる側もなにを教えてるか分かってないし。総量の多い資料を読んでるだけのとこも多いからね。記憶に残らなくて当然さ!
つまり、実践で覚えていくしかないってこと?
そうだね。実践と気になったところを自分でスマホでググることが大事ってことだね。
あのさーそれだと研修って要らなくない?って話しにならない?
研修というのは資料をもらう場と考えると良いかもしれない。自分で調べた知識を裏づける為の資料として、研修配布資料を保存しておくと、後で役に立つかもしれないよ
そこまで勤勉な介護士っているのかな?
少なくとも僕の十年以上の介護人生では見たことがないかな!
おしまい
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