消えゆく真昼の余韻を味わおう。
消えゆく真昼クリアしたぞ。
終わった…実績も全解除した。でもなんだろう…この虚しい気分は…?なんで主人公は絶対にタヒんでしまうん?
龍が如くでは幸せに極道の道を貫いても生きる選択肢があるのになんで丸山誠二は100%あんな末路なんだよ…!
それがゲームのテーマ性であり、主人公、丸山誠二の生き方だからだよ。基本的に『自分の命をゴミ屑に扱うから』こその魅力なんだよ。
今日はハッピー君の実績コンプ記念にFading Afternoon~消えゆく真昼の主人公丸山誠二の考察をしてみようか。
ちなみに冒頭でも語ってるようにネタバレ全開で行くから初見でプレイしたい方はブラウザーバックをしてね。
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消えゆく真昼がどんなゲームか知りたかったら上の記事を読んでみてね。
Fading Afternoon~消えゆく真昼のテーマは変わらない男達と変わろうとする男たちの対立。
以前『Fading Afternoon~消えゆく真昼』の紹介記事でも語りましたがこのゲームのテーマは『変われない男達』です。
時代は日本が高度成長期に入ろうとしている頃合いが舞台なのでしょう。
戦争経験者の東や昭和の任侠精神を重視するヤク〇が古臭くなり外国とのグローバル化が求められていく、時代背景なのだと思います。
そんな中、組の為に法を犯して臭い飯を刑務所で食うことになり、10年も人生を棒に振ることになった丸山はまさに時代に取り残された男です。
刑務所から迎えにきた親分の東は時代の流れの残酷さや自分の組がいかに取り残され時代遅れなのかを愚痴りながら現状を語ります。
チュートリアルでプレイヤーはいきなり主人公、丸山誠二が取り巻く状況。古臭い価値観を持つ男達が、いかに生き辛い時代なのかをプレイヤーは見せつけられるのです。
縄張りはもう酒場しか残ってない。と聞かされての丸山の返答。渋いよね…
昔の任侠ヤクザという哀愁が漂ってる感じだよね。
『変われない者』と『変わる者』との対立。
当たり前ですが時間は常に未来に向かって流れていきます。
この構造からドラマやフィクションにおいて時代や価値観を保守的に考える者は悪役になり、それを打ち倒す側が正義ポジションの主人公となるストーリー展開は多く存在します。王道と呼ばれるストーリー展開がまさにそれです。
しかしこの物語では『変われない者』=『悪者』のポジションで主人公が描かれています。
そうなると敵は必然的に『変わる者』=『正義・打ち倒す側』という図式が出来上がります。
この物語は昔の良き時代を夢見てる男達が『変わろうとする男達』に倒されて消えていく物語なのです。
舎弟の加藤は若くて優秀。時代の先端を生きる男。味方の中では『変わろうとする者』だよね。
こいつすぐ先走ったり、裏切ったりするよね…!
鬱展開製造機(トラブルメーカー)だよねこいつ。
東のライバルの田中。こいつも昔のヤクザであるけど『変わろうとしてる』人間筆頭だろうね。
こいつは倒せないのが腹立つんだよね…!
加藤がやらかした時に撃っちゃえばいいじゃん?
それじゃバッドエンド直行じゃん!
原田は野心の塊みたいな男だったね。いきなり喧嘩を吹っかけてくるからここで詰んだ人も多そうだね。
でも、なんでみんな変わろうと生き急ぐんだろね?いくら変わらないと生きていけないとはいえ東組長みたいな立ち回りがヤク〇では安牌の時もあるでしょ?
アウトローな世界に生きる人達だからね。『チャンスを逃したら終わり』という焦りが心のどこかにあるんだと思うよ。
確かに加藤とかなんか焦ってる感があるよね。
変化することと『若気』というのは同居するものなのかもね。
変わらないモノを信じる。ということ。
時代に取り残された主人公は変わらないモノを信じようと守り抜いて生きていこうとします。
組であれ友情であれ仁義であれ、主人公は『なにがあろうと変わらない命より大事なものがこの世にある』と信じて生きていくのです。
それは病魔に苛まれタヒ期が迫ろうと変わりません。
劇中で主人公の丸山誠二が近しい人達には「自らの意思でこの道に入ったんだろ?」と相手に聞き返すシーン印象的です。
この台詞は丸山自分自身にも言ってるのと、同様に近しい人間の初心は変わらないのだろうと確認してるように思えます。
別れた奥さんにもにたようなことを聞くよね?
丸山自身も近しい人間には自分と同じように『変わらないモノ』があると確認したいんじゃないかな?
ここ真面目にカッコイイよね。
先生は女の子がいないこのゲームにおいてメインヒロインだよね。
丸山誠二という男
丸山誠二という男は基本的に義理や人情や変わらないモノを信じていた。ということはこれで理解できたと思います。
変わらない思いを守る任侠ヤクザの生き様は確かに憧れます。
しかしこの生き方にはかなり重い問題点が存在します。
変わらない思いを守るという任侠スタンスは視点を変えれば頑固さであり。これは彼の弱点でもあります。
丸山は自分のスタンスを頑なに守り執着して、生き方を変えられない部分が人生において多数、存在しています。
喫煙などは肺が病んでも吸う傾向にあり、出所して堅気になる選択肢も伝手もあったはずなのに働く素振りもみせない。
このゲームにおいて、お金を稼ぐ手段は敵対勢力に喧嘩を吹っかけて巻き上げるしか方法はないのです。
主人公。丸山誠二は決して馬鹿な男ではありませんし、どちらかというとプレイの仕方にも寄りますが要領も悪くない男です。
しかし、どうしても過去や習慣に囚われて変われない部分があり堅気に生きる選択肢が浮上しないのです。
つまり最大の魅力が最大の弱点になってるんですね。
ビジネスチャンスでもこの頑固さなのだ。
これが加藤や東組長との軋轢を生むきっかけの一つでもあるよね。
隠された希タヒ念慮
実はこのゲーム。拳銃を手に入れた瞬間に拳銃で自分のこめかみにピストルを向けて自〇することができます。
なんでこのような選択肢を意図的に制作者が入れたのかは知る由もありませんが。
個人的にはこの選択肢は結果的に世界観を魅力的に仕上げたのではないか?と思ってます。
余命も少なく、自分の組も半壊状態。
そのような境遇では彼のような人生を歩んだ者にとって自決するという選択肢も仕方がないのかもしれません…。
物語の最序盤からこの選択肢が含まれていることから考えるに丸山には常に希タヒ念慮的な願望があるのかもしれませんね。
まぁヤク〇というのそういうものが常に付きまとう職業ではあるけどね。
とにもかくにも自由度の高いゲームではあるよね。
でも真面目に働くという選択肢はないんだよ。田舎に引っ込んで魚を釣りながら隠居したり、港で荷物を下ろす仕事は出来たと思うんだけどね…
まとめ
というわけで今日はFading Afternoon~消えゆく真昼。丸山誠二という男について語ったよ。ハッピー君も『なんで丸山誠二はあんな末路なのか?』について少しは納得できたかな?
うーん。どうだろうね。親分になった時くらいハッピーエンドがあっても良かったんじゃないかな?あ。そういえば。Fading Afternoon~消えゆく真昼はニンテンドースイッチでも販売されたんだよね。めでたいね!
本当だね。ちょっとアダルトな要素もあるのでお子様にはお勧めできないけど優良ゲームであることには違いないからね。是非みんな遊んでほしいね。
スイッチのこういうレトロ優良ゲーは面白いよね。ピエロってこういうゲーム探すの上手だよね。
僕は昔からレトロ的なゲームが好きだからね同人ゲームやフリーゲームには目がないのさ。介護の仕事をする前は2Dドット絵のレトロゲーオタクだったし。
こういう風にレトロゲーの2Dが居場所を作っているのは嬉しいことだと思うよ。
今後も2Dドット絵的な面白いゲームは紹介していくね。さて、改めましてだけど『Fading Afternoon~消えゆく真昼』スイッチの販売おめでとうございます!
yeoさんの次回作にも期待してます!!
この千葉の言葉がこのゲームの全てを物語ってるんじゃないかな?
あ。追加イベントだ。アップデートで色々と追加要素が増えるのがスチームゲームの魅力だよね。
終
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