無駄なケアプランは何故、生まれるのか?

福祉
この記事は介護施設におけるケアプランについて書いた記事です。介護士さん達の勤める部署によっては、はあまり馴染みのない書類かもしれませんが、知っておいて損のない書類なので、存在と用途だけはハッピー君と学んでおきましょう。

ハッピー君。介護施設のケアプランに混乱する。の巻

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うわぁ。なんなんだよーこの書類の束は!?

ああ、それはケアプランだね。利用者を介護する上での方針を書いた書類さ。

あ?え、そうなの?でも、これ、事業所ごとに分かれているけど、同じような内容書かれてない?だったら、一つに統一した方が良くない?

…気づいてしまったね。そうなんだよ。ケアプランって実は同じような内容で意味を為していない事が多いんだ。今日はケアプランについて考えていくよ

  この記事で分かること

介護施設におけるケアプランについて。何故、無駄なケアプランが作成されるのか?

ケアプランとは何か?

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ケアプラン。

施設で介護をしている人なら誰しも名前くらいは聞いたことがあるであろう書類です。

そもそもケアプランとはなにか?ということをザックリと説明すると。

この書類は介護士が利用者を援助(介助)するための目的や方針を書かれた書類です。

国によって作成することを義務つけられており、監査などでチェックされる。大事な書類なのです。

監査ってなに?

監査というのは、お国が数年ごとに事業所の書類をチェックする。介護施設最大級のイベントだよ(笑)

介護事業というものが、介護保険で賄われている以上、施設というものは税金でなりたっている。と言っても過言ではありません。

お国は事業所がキチンと介護をしているか。チェックする必要があるのです。

そして、介護をしている証明書としてケアプランやケア記録、介護日誌などの様々な書類が存在しているのです。

無駄なケアプランが多い理由。

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介護事業所はこのケアプラン作成の義務がある為、事業所ごとにオリジナルのケアプランを作成します。

しかし、利用者の援助の為のプランを作成しても、大抵の場合は大同小異の同じようなケアプランが出来上がってしまいます。

それはなんでなの?

突き詰めると同じ内容を書かざる負えないからさ。高齢者は肉体が治ることや向上することは基本、もうないだろう?そうなると、落ちていく体力や病気と、どう向き合っていくか?という話になる。

そうなると、転倒させない為には、見守りを重視する。とか、規則正しく生活する。とか似たような内容にならざる負えない。

しかも、利用者一人一人にプランを作成しなければならないので、凝った内容のプランを作成する余裕はないのです。

そして多分、これがケアプランの内容が重複しやすい最大の理由と思うのですが。

ケアプランを作っても誰も見ないし、プランに沿ったケアなんてできないのです。

な、なんだよ?ケアプランって本当に意味がない書類じゃないか!?

利用者って高齢者じゃん。ちょっとしたことで、ケアしなければならない援助目的も変わるし、現場はいちいち。ケア記録を見ながら介助なんてする余裕はないよ。実際、ケアプランを見ながら個別に介護してる人を見たことある?

そういえばいないね。ケアプランなんて見るのはボクもこれが初めてだし…

そもそも、一人の利用者に対して作成しなければならない書類が多すぎ問題。

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ケアプランに実用性は皆無。

ですから、酷い施設になると、他の事業所の内容をコピーした内容になることも多いです。

その理由は、上記でも述べた。実用性の無さにあるのですが、他にも、シンプルに利用者一人の為に作成、用意しなければならない書類が多すぎる問題があります。

フェースシート。

介護保険書。介護保険負担割合証。限度額証明書。

居宅事業所プラン。場合によっては利用しているサービスの施設プラン。

担当者会議記録。

提供書。

契約書。重要事項説明書。転倒防止の同意証明書。個人情報の同意書。(署名、捺印確認

な、なんだよ?この書類の多さは?しかも、一人の利用者に対してこれだけ用意しなければならないの?

それだけじゃないよ。期日というものがあってね。半年ごとの更新。施設によってはプランを月に1回更新しなければならない施設もあるんだ。もちろん、普段の介護業務をこなした上でこの書類整備をするんだよ。

じ、地獄だ…

ピエロのまとめ

 まとめ

介護のケアプランは利用者を援助する為の方針や目的が書かれた書類。お国の監査の為に用意する義務のある書類。しかし、ケアプランはどこの施設も同じような内容が多く実用性は皆無等しい。そもそも、ケアプランを丁寧に作成しようにも、利用者一人一人の為に用意する書類が膨大でケアプランをきちんと吟味、用意する余裕がない事業所も多い。

本来なら、ケアマネジャーや事務員が書類だけを専攻してするくらいの仕事量を。人出不足を理由に働いてる介護士にさせてるからね。不備はたくさん出てくるんだ。

ケアマネージャーはなにをしているんだよ!?

ケアマネージャーはあまりにも人材不足で施設長などを兼任、他の仕事を過労タヒ寸前までこなしているよ。あと、ケアマネを続ける為の研修とかで、もはやケアプランを全てこなす余裕がない事業所も多いんだよ。

ケアマネって罠資格なの?

昔は現場に入らなくても良い。介護士の上級職とか言われていたけど。今は完全に「修得してはいけない称号(資格)」と化してるね。まぁ、ケアマネについては今度、機会があったら、記事にするよ。

とにかくケアプランというのは、どこの施設でも同じ内容になりやすく実用性がない書類になってるのは分かったよ。

  おしまい

・・

・・・

ところでケアプランは今後、有料化して、無くなっていく可能性がある。

え?そうなの?

財務省がケアプランを有料化する方針を出している。と介護界隈では噂になってるんだよ。

やったねピエロ。仕事が減るじゃん!

そうとも言い切れないよ。有料化するということは、「いる」「いらない」という人が当然出てくるし、その人達との差別化や書類加算がどう影響するかで、介護士の給料にも大きく関わってくる可能性があるんだ。

まぁ、お国が下す政策は大抵、面倒臭かったり給料の減算だったりすることが多いので面倒なことになるに決まってるよ。

介護士の給料ってまた、下がるの?てか、上がって下がって繰り返してたら、意味なくない?

国民を騙し騙しで運営するのが、介護業界に対してのお国の方針さ。「予想は裏切り、期待も裏切る」これ基本です。

生かさず。〇さず。ってことね。

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