天幕のジャードゥーガルを読んでみた。

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この記事は漫画・天幕のジャードゥーガルの紹介記事です。ネタバレは避けますが物語を初見で楽しみたい方はブラウザーバックをお願いします。
引用画像・天幕のジャードゥーガルより。
天幕のジャードゥガル
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なんで勉強しないといけないの?

なんで勉強しないといけないの?

え?どうしたの?映画・君たちはどう生きるか?でも観たの?宮崎駿って82歳で映画監督するなんてすごいよね。老人介護してる身としては感服するよ。

…えーと。いきなりタイトルに関係のない振りをするのは良くないと思います。

ああ。なるほど。ハッピー君は最近書店で積まれている漫画の帯に影響されてそんなセリフを言いだしたんだね?【この漫画がすごい】2023年1位だから気になったと。

でもオンナ編だから少し取っ付きにくいかなって感じで僕に質問したんだね?分かるよ思春期によくある思考だ。

うう。そうだよ。なんとなく男子って女の子がすごいって言ってる物に距離を置きたくなるんだよ。

少し考えが古い思考回路ではあるけどね。幼少期や思春期なら仕方がないか。では今日は【天幕のジャードゥーガル】について紹介しよう。

天幕のジャードゥーガルのあらすじ

13世紀のイラン東部。モンゴル帝国が支配する時代。元奴隷少女・シタラが知識を武器に周到に立ち回り。いずれは歴史に名を残す魔女として生きる女の子のお話。

ピエロのエキサイティング翻訳。

お?真面目にあらすじを語ったわね。やればできるじゃない。

この漫画。まだ2冊しか出てないからあらすじを書きにくいんだよ。(2023年7月20日現在

波乱万丈な女の子の立身出世物語

この物語はあらすじで語ったように。奴隷少女のシタラがモンゴル帝国を相手どり。知識と強かさを武器に生きる物語です。

13世紀のイランというのは激動の時代でして、どんなに裕福な家系に生まれても戦火に晒されればすぐに命を落としたり奴隷に身分を落とされる時代でした。

その上、男尊女卑が当たり前の環境でいかにして生き抜いて出世するのか?危機に陥った時にシタラの機転と頭の良さそして性格の強かさでどう乗り切るのか?

それがこの物語の最大の魅力だと思います。

女性の立身出世物語はどうしても男より難度が上がるんだ。戦争で武功を上げたりできないからね。

戦乱の世では男は戦場で戦って敵将を打ち取れば立身出世の可能性があるけど。女の子はまず戦争にすらいけないんだよね。

つまり戦乱時のサクセスストーリーを目指す人物にとっては女性という性別はハードモードになりえるわけだよ。

なぜ勉強しないといけないのか?

なぜ?勉強しないといけないのか?

コミックスの帯にも書かれていた台詞ですが。この哲学的の問答がこの漫画のポイントの一つでしょう。

ネタバレなので答えについては言及はしませんが。

「勉強をする」ということの意味を問うということは現在だけでなく、どの時代どの国でもあった禅問答です。

この物語の回答が一つの答えであり今後の主人公の基盤になることを考えると。第一話の勉強問答だけでも是非読んでもらいたいものです。特に学生の方には

小学生や中学生の多感で反抗期の子には読んでもらいたいね。この時分の子達は「意味があるのか?」という問いに非常にこだわるからね。答えを知っておくというだけでも大きな財産になる。

人生の初期で勉強をする意味を知ってることは長い人生の武器になるのよね。

シタラの理性(強かさ)

女性が反抗すれば即斬首の時代設定で生き残る為には自身の本心を言わない感情コントロールと敵に対しても頭を下げて笑顔で接する強かさが最重要です。

その点。シタラの自己抑制能力は現代社会で生きる私達も見習うべき要素でもあります。

目的を達成する為に相手に対して腹に一物を含んでいても笑顔で接する処世術は現代社会でも通用する要素でもありますし、新しい異文化を知ろうとする姿勢は命がかかっているとはいえ見習うべき姿勢だとも思います。

感情の切り替えの早さなどからも、この子本当に頭が良いんだろうな。と思えるシーンが多い

目標の為に顔を背けて感情を消しているのは読者としても応援したくなるわよね

格差があっても平等なもの

時代背景として差別が当たり前の時代でありますから。

常に文化の違いや人種、性別が差別の対象になります。

主人公は知恵と立ち回りの上手さで差別の対象でありながら機転を利かせて生き残るのですが格差があっても平等なものに知というものが描かれています。

これは作中で語られている。【すべての者にはを求める義務がある】という意味でこの世界には格差や差別が蔓延っているがというものだけは平等であるのだ。と強調しているのだ。と感じました。

賢者と呼ばれる人達は基本女性の奴隷であるシタラに寛容なんだよ。「賢者に東西はない」ということなんだ。

シタラは女性で奴隷だけどもこういう優しい人達が側にいるというのは観てる方も救われるのよね。

まとめ

①天幕のジャードゥーガルは格差や差別を相手取った女性版立身出世物語りである。
②知識というものを武器に強かに生き残る姿が感銘を受ける。
③「何故勉強をしなければいけないのか?」この1話の問答だけでも読んで下さい。特に学生の方は。
天幕のジャードゥガル
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というわけで今日は【天幕のジャードゥーガル】について紹介したよ。冒頭でも言ったけど、この漫画がすごい2023年オンナ編受賞作だからね。

うう。ボクもこの漫画の蛮族のように知らずに差別していたのか。ごめんなさい。

差別は悪のように感じるけど。時代によっては文化を推進するからね。差別が平等を創る。と言う言葉もある。

大事なのはシタラのように適応して順応するということよね。

そうだね。呪術廻戦のマコラみたいに適応していけばいいんだよ。

そうか!マコラか!どんな攻撃にも適応できる【最強の後だし虫拳】になればいいのか?!ふゆたらたら~♪

こんな風に男子はバトル漫画に傾倒しやすいのが男女の精神年齢格差に繋がるんでしょうね。

はは(笑)この漫画がすごいのオトコとオンナ編のそれぞれの違いを比べてみるだけでも面白い発見があるかもね。

天幕のジャードゥガル
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おしまい

フリートーク

この漫画にはヒストリエと同じ匂いを感じる。

分かるわ。キャラクターの設定も似てるものね。

いつかこのブログの漫画記事で紹介しようと思ってるから詳細は省くけど。ベクトルは同じだよね。

ただヒストリエは完成しそうにないのがネックだよね。キングダムよりも難しいんじゃね?

作者が高齢でオーバースペックを求める職人気質なのが遅筆の理由でもあるのよね。

その上、最近は体調も悪いらしいからね。

漫画の未完問題って実際どうなの?

それについては前にベルセルクの問題で語ったことがあるよね。

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今後は海外みたいに会社運営で漫画を制作していくのかもね。

ボクは漫画は作者個人で完結してもらいたいけどなー!

それは読者のエゴというものになるのかもね。今後、作品を個人で完結するのは同人誌だけになる時代がくるかもね。

文化が変わる。というのかもね。

文化が違うってやつかもね。

ピエロさ。それ言いたいだけでしょ?

はい。すいません。言いたかっただけです。

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