僕がアルコール依存症になるまでの物語

断酒
この記事は300回を突破を記念して作成された記事です。

これはピエロがアルコール依存症になるまでの物語。

これはピエロがアルコール依存症になるまでの本当のような本当の話

僕ことピエロは酒が好きで学生時代から、今でいうエビオス錠を飴代わりに舐める子でした。

未成年だったので「お酒を飲んでいた」という告白はしませんが、酒好きは未成年からお酒を口にする習慣があるのは当然です。

ピエロもその例に漏れない一人でした。

学生時代はビールが好きで酒税法が改正されて発泡酒が登場。

100円単価でお酒を買える時代になったので手元にアルコールを置くことは簡単でした。

これがお酒の沼にハマる最初の予兆だったのです。

『エビオス錠』と言ったけど『わかもと錠』のことだね。

整腸剤を飴代わりに舐める子供…かなりヤバいわよね…

エビオス錠
created by Rinker

これを噛むとねビールの後味がするのよ…

生粋のアル中のみが分かる境地ね。

社会人になるまでは適量を守っていた。

社会人になるまではお酒の怖さはそれとなくわかっていたので、適量を守っていました。

と言ってもビール500+焼酎120(20度)ですから法基準的にはアウトの量です。

あくまでここまでは自分が時制できる量を守っていたということに過ぎません。

週末に酒を飲むのが人生の喜びでお酒をチビチビ飲みながらゲームをしたり映画を見たりするのが人生の喜びと信じて疑いませんでした。

学生時代は酒と娯楽に塗れていたので就活はボロボロ。不況の煽りも受けてブラック企業にしか受からず。しかもその企業すら土壇場で内定取り消しになり就活生として再起不能になるという散々な就活ライフなのでした。

そんなピエロの唯一の救いはお酒。お酒で頭をトリップさせている時だけが嫌な現実を忘れられる。

酒こそが神が私に与えた救済なのだ…!

思えばそういう思考回路こそアルコール依存症にまっしぐらな考え方だったのでしょう!

いや。まじで今でもそう思ってるけどね?お酒を飲むのは楽しいじゃん?

ピエロの学生時代はお酒は毒という習慣はあまりなかったのよね。

就職先がないので介護業界へ。

就活のラストスパートに内定取り消しになって詰んでしまったピエロは就活支援センターに駆け込みます。

就活支援センターでは4年生も終わるこの時期に内定が決まってない僕に対して苦虫を食いつぶしたような表情で残ってる案件を用意します。

就活生にとって敗戦処理の案件ですから、当然、働く上での労働内容や待遇の質が違います。

はっきり言って地元では「1年間その会社で無事に勤めた人はいない」と噂されるほどのブラック企業たちです。学生を就職させることが実績になる就活支援センターの先生ですら

「この案件なら絶対に君でも受かるが絶対に辞めておいた方がいい」と真剣に忠告するほどでした。

「なにか資格がないのか?」と聞かれて

運転免許証と介護の資格。今でいうヘルパー2級の資格を持っていると教員に申告すると。

「こいつFラン大学にふさわしい経歴だな」みたいな顔をされ

「介護業界になら伝手があるのでそこで働いてみないか?」

という流れになるのでした。

僕は焦っていたのと先に見せられたブラック企業に就職するよりはマシ。という恐怖に駆られ介護施設に就職することを決めてしまいます。

これがピエロと介護業界との出会いでした。

ちなみに就活はなんだかんだで100社は受けたからね。就活浪人という選択肢が取れなかったのは僕の時代にはその選択肢が認知されてなかったからさ。

でもよく介護を選んだわよね?ピエロの学生時代ですらブラック案件だったでしょ?

なんだかんだで介護はこれから需要がある産業だからって安易に考えていたんだよ。

ぼろ雑巾になったので飲む酒の量が増える。

社会人の新卒として介護業界に入社したピエロは入社1週間でボロボロのぼろ雑巾みたいになりました。

大卒なのになんで?介護職へ?

この質問を出会う人。大体、すべてに答えなくてはならず。

誹謗中傷は当たり前。大学にお金がなくていけなかった職員(リーダー)にはボロカスに馬鹿にされ

「大卒なんだから」と右も左も分からない状況で監査前の何百という利用者ファイルの訂正と是正を押し付けられました。

あげくの果てに入社3日目で「利用者さんのお金を盗んだのは僕」という冤罪までかけられてしまいました。

たった7日間で呆けていたFラン大学生がぼろ雑巾になってしまいました。

退職届を出そうにも『個人就労契約』という『嘘契約書』に記載された内容。

「1年間は働く。さもないと違約金」という契約内容を信じていたので、辞めたくても辞められずに介護で働くことになっていたのでした。

もちろんこのような状況ではお酒の量も増えますね(大笑)

うわぁ…嘘契約書は酷いわよね?それ?違法行為じゃないの?

今ではそうだね。でも昔はあの手この手で介護業界に縛る方法を施設側が考えていたのさ。

ちなみに新人は最初の一か月間目でビリーザブ〇トキャンプ宜しくの宿泊研修に参加させられ会社の方針を叩き込まれるんだ。

男も女も関係なく誰も知らないような山に連れて行かれるんだよ。風呂とトイレ以外は全部会社の訓示を叩き込まれるんだ。寝る時間?もちろん徹夜さね…

あ…あわっわわわ…!!

労働が過酷すぎてお酒の量が限界突破

そんな昭和スタイルの職場で働いていると当然、職員の入れ替わりの激しいので簡単に役職を与えられ仕事もさらに過酷になっていきます。

僕は上司が横領騒ぎを起こして、さらに先輩も傷害事件。後輩も精神疾患のパニック発作を起こしてロボトミーコーポレーションのような現場になってしまったので生き残っているのは脳みそがアルコール依存症になった僕だけでした。

現場は僕しかいないので入社3か月くらいでリーダーにスピード昇進です。

現場の仕事は夜勤からそのまま日勤業務。それから会議などに出席して頭は働くことと酒を飲むことの2択しか考えられなくなっていきました。

労働の終わりに酒を飲む。

飲む量は眠くなるまで。起きたら仕事。

職場には歩いていける距離だったので幸い事故は起こしていないという日々が10年間くらい続きました。

ピエロの20代は大体このような感じで消費されていったんですね。

お酒の量も適量ではなくなり一日でビールロング缶6本とか当たり前のように飲んでました。

お金を使う暇もないので高級酒とか度数の高い酒にハマり若いので健康診断に異常がないのを良いことに趣味や交友関係を作らず酒と労働を続ける日々なのでした。

灰色の青春ってやつですね。

というか20代は記憶がない。酒飲む→夜勤→明けで夕方まで仕事→酒飲む。のループだったのでマジで覚えない。

この話をすると大抵が「うわぁ」って顔をするのよね。

酒鬱になる

10年も過ぎると世間も働き方改革うんぬんで、ブラック企業の過酷な労働環境は少しずつ改善されていきました。

介護業界の人出不足は相も変わらず深刻ですが、嘘契約書などはなくなり。大卒でも介護業界に来る人が多くなりました。

僕をやっかんでいた先輩やリーダーも横領やその他犯罪で捕まっていなくなり。あるいは自〇していなくなり、ピエロも10年も経過すれば仕事に慣れてどうすれば効率で要領の良い仕事を理解します。

ブラック企業ではあるけれど、それなりに余裕がある暮らしができるようになってきました。

問題なのは10年以上毎日飲み続けて頭から爪の先までアルコールに塗れた体だけです。

お酒の量は日に日に増えて、仕事までなくなったピエロは休みの日は朝から酒を飲むようになりました。

ビール500×6本を朝から飲んでツマミを食べて。

酒でブラックアウトしたら寝て、起きたら日本酒720を朝まで飲む。

そんなアルコール漬けの日々を送っていると、ある日。急に記憶がなくなったり、問題行動が起き始めました。

高価な物を買ったり、意味不明な課金をしたり、窓から飛び降りたりしたのです。

その上、幻聴まで聴こえ初めて

「タヒたい…タヒたい…!」と思い始めたのです。

こ、こわ!!

それがヤバいのが冷静な『自分』とタヒたいと思う『自分』を2重に認知できたことなんだよ。

酒を飲む時によくもう一人の自分を僕はよく認知してたんだけど。そのもう一人の自分がメンヘラになっちゃったと感じたんだよね。

酒を飲むともう一人の自分が出てきて素面の自分と入れ替わる感じかな?まぁ、僕は〇人鬼じゃないんで入れ替わってもなにかするわけではないけどね。

怖っ!

悪い人格ではないんだが抑制が効かないのが困ったもんでね。ある日。二日酔いで起きたらノートに【おまえのためにやってやったんだ】と平仮名で書かれていたんだよ(笑)僕は大慌てさ(笑)

…こ、わ

アルコール依存症の治療を始める

上記のような症状が出て自制ができなくなってしまうのは大変ご迷惑と思うのでピエロは精神科に通うことにしました。

精神科と言ってもアルコール依存症の治療の為の精神科はなかなか見つからなくて困りましたが、なんとか地元で一件見つけることができました。

精神科の先生曰く。

「君はアルコール依存症に片足を突っ込んでいる。お酒を止めなさい」と当たり前の忠告をされてノックビンという薬を処方されました。

「薬を飲めばアルコールは飲みたくても飲めない体になるので薬を30日くらいになるまで飲み続ければ大丈夫だろう」

と言われました。

「しかし再発(スリップ)しない為の対策が必要だということで酒を飲んでつぶしていた時間を上手く消化する趣味などを探す必要がある」

と言われたのでした。

そういうことで10代でハマっていた執筆趣味の延長線上で当ブログなどを書いていくことになったのです。

これが僕がアルコール依存症になるまでの経過だよ。思えば自分で精神科に受診する判断はファインプレーだったね。

多くの人は自身をアルコール依存症と認知できないらしいからね。

あのさ…300回記念に飲んでいい?

駄目に決まってるでしょ!!

アルコール依存症は治りません!

追記なのですが。当記事投稿後に

『アルコール依存症は治るんですか?』というコメントを頂いたのでピエロの現状を書いておきます。

アルコール依存症は完治しません。

アルコールに対する欲求こそ遠ざかるのですが、お酒を飲むとすぐに元の飲酒量に戻ってしまいます。

『お酒を止めていたんだから飲む量は適量とかで止めれるのではないか?』という意見もあるのでしょうが。

実際ピエロが経験した実体験では久しぶりに飲んだ酒は不味く感じて最初こそは飲めませんが、飲酒し続けていると元のアルコール依存症の状況に戻ってしまうというのが現実でした。

全ての患者さんに当てはまることではないでしょうが。

スリップすると初日で酒を止めるのが難しく。再びアルコール依存症の状況に戻りやすいということです。

例え三十日止めようが。一年止めようが。十年止めようが。

アルコールが身体から完全除去されて生まれた初期の状態に戻る事はないということのようです。

よくさ。忘年会とかで『一日飲んだら次の日からまた断酒をすれば良いじゃん?』とか言われるもしれないけど。制御できてりゃ精神科に通わないっての!

つまり一生このアルコール依存症と付き合っていくしかないってことよね?

君(お酒)となら一生添い遂げても良い…!

プロポーズする相手間違えてるぞ~!

ただ。スリップしても。また何度でも断酒を再開すれば良い。ネバーギブアップの精神さ。

アルコール依存症は治るのか?
この記事は『アルコール依存症は治るのか?』について書いた記事です。初めに言っておきます。『アルコール依存症は治りません!』

アルコール依存症は治るのか?については上記の記事に詳しく書いてるよ。参考にしてみてね。

おしまい

断酒についての他の経験談については下記の関連記事で語っているよ。

酒との闘病記録に載せてるから興味がある人は下記の記事を読んでみてね。

関連記事

酒との闘病記録。
この記事は断酒をしている内に気づいた経験則を書いた記事です。アルコールに苦しむ人は『飲んだ量』『体質』によって離脱症状等は異なると思いますので参考程度に読んで下さい。あくまでピエロが味わった経験則です。

お酒に対するピエロの闘病レポートが載せられているわね。みんなはこんな風にお酒に飲まれちゃ駄目だぞ💕

なにを可愛い子ぶっとるねん!

フリートーク

というわけで酒に溺れまでの僕の半生を語ってみたよ。

ピエロの人生は基本暗いから明るい方向で書いてるのはナイス判断だね。

とこどころ文章が臭くなってるけどね

この文章は全部ハッピーの仕業だったのね?

そうだよ!ピエロのお酒に対する後悔とか懺悔とか愛しさとか切なさとかが良く書けていたでしょ?

『心強さ』も描写して下さい。てかなんだかんだで後悔はしてないからね。いまでも酒鬱にさえならなければお酒飲みたいと思ってるからね。

うわぁ。こいつ懲りてねぇ…!

酒に頭を焼かれたら二度と戻らないのがデフォルトなんだよ?いかにお酒を飲みたい感覚と戦っていくのかが大事さ?

というか僕は300回記念でブログでよくやる『次は貴方の番ですよ!』したかったのになんか僕の半生を語っただけになっちゃったじゃないか?

お酒を飲んで現実逃避してたらピエロみたいになっちゃうよ!次は貴方の番ですよ(笑)

ぼ、僕が書きたかったのと違う…!!ブログを書いて売れなくて。師匠に出会って。なんか努力とかして。成功するサクセスストーリーを捏造したかったのに…!!

このブログ的に向いてないわよね。あの手の記事は。なんか絶妙に当てはまらないもの。

というわけで300回もブログ記事を書いてきたので今日は【僕が何故アルコール依存症になった理由】を書いてみたよ。

ピエロのオリジンを書いてみたんだよ。オリジン。うーん響きがカッコイイ!

中2病思想ね。付き合ってられないわ。

次は貴方の番ですよ(ビシッ!)

ピエロが言うと『次にアル中になるのは貴方だ…』みたいなニュアンスで聞こえるわね…

コメント

タイトルとURLをコピーしました